サム・メンデス監督が第一次世界大戦を描き、第92回アカデミー賞で撮影賞など三部門に輝いた「1917 命をかけた伝令」のブルーレイ&DVDがリリースされる。ドイツ軍の罠を前線の部隊に知らせる伝令役で主演し注目された二人の若手俳優を筆頭に、戦争映画への出演でステップアップした俳優たちを紐解いてみよう。(文・松坂克己/デジタル編集・スクリーン編集部)
ブレーク前夜の若き姿を発見!戦争映画に出演していたスターたち
いまやトップスターになっている面々にも若き日に戦争映画に出ていた人もいる。まず有名なところではジョニー・デップ。オリヴァー・ストーン監督がベトナム戦争を題材にした名作「プラトーン」(1986)に通訳係の兵士ガーター・ラーナーというちょい役で出演。これはストーン監督直々のご指名だったとか。
スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」(1998)にはマット・デイモンとヴィン・ディーゼルが出演。デーモンは救出対象のジェームズ・フランシス・ライアン二等兵役、ディーゼルは救出隊の一員で敵に狙撃されるエイドリアン・カパーゾ二等兵役だった。
テレンス・マリックの20年ぶりの監督作となった「シン・レッド・ライン」(1998)にはジャレッド・レトが顔を見せていた。ガダルカナル島の日米の激戦を描く中、レトはホワイト少尉という将校に扮していた。ベトナム戦争を舞台に無名に近い俳優たちが大挙出演した「ハンバーガー・ヒル」(1987)にはドン・チードルが出ていた。