Photo by Patrick Fouque/Paris Match/Contour by Getty Images

2022年映画界で注目される13人のキーパーソン（前編）【今月の顔】

2022-02-15

スクリーン編集部 @ SCREEN

スペシャル劇場公開今月の顔ティモシー・シャラメレイチェル・ゼグラーエミリア・ジョーンズマッケナ・グレイスフィン・ヴォルフハルトリナ・クードリコディ・スミット＝マクフィー

エンタメ業界がようやく通常モードに戻ってきた昨年下半期。期待の新作や注目作が続々と日本公開が決まり、一層、映画界も盛り上がることが予想されます。2022年、映画で更なる飛躍を見せてくれそうな13人をピックアップしました。まずは前編をお届けします。（文・よしひろまさみち／デジタル編集・スクリーン編集部）
カバー画像：Photo by Patrick Fouque/Paris Match/Contour by Getty Images

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レイチェル・ゼグラー

スピルバーグに見出されたシンデレラガール

レイチェル・ゼグラープロフィール

出身地：アメリカ合衆国ニュージャージー州
生年月日：2001年5月3日

約3万人の中から『ウエスト・サイド・ストーリー』のヒロイン・マリア役を射止めたレイチェルは、並外れた歌唱力と才能が開花。本作で第79回ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。待機作には、DCコミックスの『シャザム!』の続編『シャザム! フューリー・オブ・ザ・ゴッズ』を控えている。また、今年から撮影がスタートするディズニーの実写リメイク版『Snow White andthe Seven Dwarfs（原題）』にて白雪姫を演じる。ヴァラエティ誌の年間「パワー・オブ・ヤング・ハリウッド・インパクト・リスト」に入っており、注目のスターとして熱い注目を浴びている。

── 3万人から自分が役を手にしたのを知った時、どのように感じましたか？

「私はものすごくホッとしたわ。オーディションのプロセスが終わったということでね（笑）。私は、1年間に渡ってオーディションしたの。だから、すごく長くて、かなりストレスフルな日々だったの。（そして）私は最高にありがたいと思ったわ。

（オーディションの間に）私が会って関係を築くことが出来たチームのことを、私はとても好きになっていたの。でも、スティーヴンが私に、私がその役を得たことを伝えてくれた時、私は主に、ただホッとしたの（笑）」

── あなたは、この大作映画でヒロインを演じています。現場で、または撮影前に、スティーヴンからどんなアドバイスを受けましたか？

「私は、舞台の演技と映画の演技の間の移行に関して、多くのアドバイスをもらったわ。それは私にとって、ものすごく役立った。私はカメラの前で仕事をしたことがなかったの。だから、そのことに関して、スティーヴン・スピルバーグとやった素晴らしい会話があった。

でもまた、自分の演技やカメラの前で演技することについての私自身の不安や恐怖、神経過敏になることを、マリアのキャラクターに取り入れるというアイディアがあったの。なぜなら、彼女は本当に、あらゆることをする上でナーバスなの。彼女はとても新しいの。彼女はマンハッタンに4ヶ月しかいないの。彼女は自分の周りにいる人たちや、自分が住んでいる街のことをよく知らない。私は、演技の中で不安を利用することにとても励まされたわ。それは、スティーヴンが私に与えてくれた、最も役立つアドバイスの一つだったわ」

『ウエスト・サイド・ストーリー』
2022年2月11日（金・祝）公開

配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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エミリア・ジョーンズ

難しい作品で演技の幅がアップ！

エミリア・ジョーンズプロフィール

出身地：イギリスロンドン
生年月日：2002年2月23日

イギリスの歌手でありタレントのアレッド・ジョーンズを父に持ち、大ヒットシリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン／生命（いのち）の泉』（2011）や「シュレック」のミュージカルでフィオナの幼い頃を演じ、子役として活躍する。その後、ドラマ「ウルフ・ホール」（2015）、「Q-ZONE：隔離地区」（2015）、映画では『グランドフィナーレ』（2015）、『ゴーストランドの惨劇』（2018）などに出演。2020年に配信されたドラマ「ロック&キー」で主人公の一人を演じ、幅広い人気を獲得する。熱狂的な支持を得てシーズン2も配信決定。

── アメリカ式手話で演技していかがでした？

「アメリカ手話のことは、よく知らなくて最初はちょっと緊張したわ。自分が普段使っている言語を使わない映画に出演するのは初めて。でも、実際にやってみると、普通に話すよりも楽しいと思えた。手話は素敵なコミュニケーション手段ね。それに、とても美しいと思ったの。今までやってきた演技とかけ離れていたので、すごく良い体験だった。私にとっては大きな挑戦だったけど、新しい挑戦は大歓迎！」

── 共演者からサインネームをもらったそうですね

「サインネームをもらえることは、とても光栄なこと。例えば、髪の毛が『カーリー』だとすれば、『クレア』というサインネームをもらう。『カーリー』の頭文字Cを使うということ。自分のことを深く知ってないと、サインネームをもらうことはできない。最初の頃、エミリアをEと表していたけど、やがて（母役の）マーリーが『もっといい名前を見つけましょう』と言ってくれたの。私の瞳は優しくてイキイキしていると、Eから始まる『まつげ』というサインネームをもらったのよ。とっても気に入ったわ」

── 本作で初めてプロとして歌を歌いましたね。

「歌のレッスンを受けたのは、今回が初めて。でも、ずっと歌は歌っているし、歌が大好きなの。最初の歌のレッスンの時に、エタ・ジェイムズの歌を渡されて、気が遠くなった。それから現場で、音楽プロデューサーに『劇中の聖歌隊のメンバーのほとんどは、バークレーの音大から来たんだよ』と言われたの。私はその中から選ばれるという設定なのに。本当に気が遠くなったわ」

『コーダあいのうた』
公開中