“ 僕もダンも限られた時間のなかで二人の友情を表現したつもりなんだ ”
エディ・レッドメイン (ニュート役)
エディ・レッドメイン プロフィール
1982年1月6日、イギリス・ロンドン出身。『博士と彼女のセオリー』(2014)でアカデミー賞主演男優賞初ノミネートにして受賞。次回作となるNetflix映画『ザ・グッド・ナース(原題)』では実在の殺人鬼役を演じる予定。
── 今回は冒頭からニュートが魔法動物学者として本来の姿を見せてくれますね。
大自然のなかで魔法動物を追跡するニュートは、まさに水を得た魚。その姿をついにお見せすることができてうれしかった。普段はひ弱で人見知りなニュートが、フィールドワークに出ると人が変わったように本領を発揮する。そのギャップがニュートの魅力なんじゃないかな。僕は前々から“魔法動物学者として活躍する姿をもっと演じたい”と監督にお願いしていたんだ。
── 一緒に冒険を繰り広げることになるジェイコブ役のダン・フォグラーやテセウス役のカラム・ターナーとの再会はいかがでしたか?
ニュートとジェイコブの友情は、このシリーズの見どころでもある。今回は二人が絡むシーンはあまりないけれど、僕もダン(・フォグラー)も限られた時間のなかで二人の友情を表現したつもりなんだ。
一方のニュートとテセウスはお互いを思いやる気持ちはあるのに、価値観がまるで違う。そんなタイプの兄弟なんだ。血のつながり以外に共通点のない兄弟の情をどう表現したらいいのか、そこが課題の一つだったよ。カラム(・ターナー)と兄弟を演じることができて光栄だった。僕はカラムの大ファンだからね。
── ニュートとダンブルドアの関係性はシリーズを通して少しずつ変化しているようですね。
当初は恩師と教え子という間柄だったから、ニュートはダンブルドアの言いなりになるだけで本当のことを教えてもらえなかった。それが2作目『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)の終盤で、ニュートは真実を求めてダンブルドアに詰め寄った。
そして今回、二人の関係はさらに前進するんだ。ダンブルドアは相変わらずすべてを明かすわけではないけれど、話せる範囲で事情を話すようになる。そして今回もニュートを危険きわまりない冒険に送り出すものの、以前に比べて隠し立てをしないし、ニュートの裁量にまかせることも増えるんだ。その変化はクールだと思うよ。
── 世界中でこれほど大ヒットを記録する魔法ワールドの魅力はどんなところにあると思いますか?
自分が住む世界のすぐそばに── 例えば、その壁の向こうに別世界が広がっている。そういうコンセプトに僕は当初から魅力を感じていた。そのアイデア自体が魔法であり、冒険じゃないかな。童心に帰って、あらゆる可能性を信じたくなるよ。二つの世界の共存は英国以外の諸外国にも広がっている。その様子を想像すると圧倒されるよね。
Photo by Gareth Cattermole/Getty Images for Warner Bros.