7月から最新作『ブレット・トレイン』のPRツアーで世界中を飛び回り、先日の約3年ぶりの来日も大きな話題を呼んだブラッド・ピット。多忙なスケジュールの合間を縫って、デヴィッド・リーチ監督とともにインタビューに応えてくれました。
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【チェック】ブラッド・ピット主演最新作『ブレット・トレイン』とは?

画像: 【ブラピ最新インタビュー】主演作『ブレット・トレイン』を語る/with デヴィッド・リーチ監督

2022年9月1日(木)より公開される、ブラッド・ピット待望の最新作となるのが『ブレット・トレイン』。『デッドプール2』(2018)のデヴィッド・リーチ監督と組んだこの秋最大のアクション・エンターテインメントだ。ピットが演じるのは“伝説級”に運の悪い殺し屋レディバグ。殺し屋としての腕は一流だが、降りかかるトラブルに「最悪だ」とボヤキまくる人間味あふれるキャラクターを、ピットは遊び心もたっぷりに、繊細な感情表現で演じている。

本作の原作は、人気作家・伊坂幸太郎の“殺し屋シリーズ”の一つ「マリアビートル」。今回の映画化について伊坂は「何この日本!?と驚きつつ、豪華な俳優さんたちが活き活きと暴れていることに興奮しました! 暗い気持ちを吹き飛ばす楽しい映画になるのでは!と期待しちゃいます」とコメントしている。

パンデミックの最盛期に撮影したからカタルシス(浄化)のようだった

映画デビューから35年、あと2年足らずで60歳という今も、ハリウッドのフロントランナーとして衰え知らずの活躍を見せているブラッド・ピット。今夏公開の『ザ・ロストシティ』(2022)でのカメオ出演も記憶に新しいが、それからほとんど間をおかず、『アド・アストラ』(2019)から約3年ぶりとなる主演最新作が公開される。日本のベストセラー作家・伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を映画化した『ブレット・トレイン』だ。

本作の監督を務めたのは『デッドプール2』(2018)『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)のデヴィッド・リーチ。じつはピットとリーチ監督の間には特別な絆がある。リーチは監督として名を馳せる以前、『ファイト・クラブ』(1999)『トロイ』(2004)『Mr.&Mrs.スミス』(2005)といった数々の作品でピットのスタントマンを務めてきたのだ。

ピットは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 (2019)でスタントマン役を演じているが、リーチ監督は「あの映画で描かれている俳優とスタントマンの関係性はリアルなものだ」と語っている。そんな二人が初めて監督・主演俳優として組んだ『ブレット・トレイン』はどんな作品に仕上がったのか? リーチ監督も同席のもとで話を聞いた。

── お二人の関係性はどのようなものですか?

画像: パンデミックの最盛期に撮影したからカタルシス(浄化)のようだった

ブラッド・ピット
僕たちの関係性には、とても良い循環のようなものがあった。

デヴィッド・リーチ
運命だよね。

ブラッド・ピット
彼の仕事ぶりをずっと遠くから見ていたよ。独自のスタイルを開発していて、それがすごくカッコいい。エネルギーに満ち溢れていて、それが僕にはとても印象的だった。今は二人の関係性といえば、彼が監督だからね。僕は彼に仕えなきゃ。彼がボスだよ。

デヴィッド・リーチ
『ファイト・クラブ』はハリウッドの大作映画のスタントマンとして映画ビジネスに参入したばかりの僕にとって、とても大きな意味を持っていた。〝ビッグなスター〞と偉大な監督が素晴らしいコラボレーションをしているのを見て、開眼したんだ。

ブラッド・ピット
彼が話してるのは、エドワード・ノートンのことだよ(笑)

デヴィッド・リーチ
ブラッドと世界中を一緒に回り、彼のスタントダブルを務めることは、僕にとってすごい経験だった。最大で最高の俳優と仕事をすることになるわけだから、僕にとっては信じられないほどの学びの場だった。とにかく夢中になったよ。そのときからブラッドにしつこく言ってたよね。映画の合間に短編映画を撮ってるんだって。

ブラッド・ピット
『まあ、頑張れよ』って感じだったよ(笑)。ああ、また監督になりたい奴がいる、ってね(笑)

デヴィッド・リーチ
スタントマンとして現場の近くにいるチャンスがあったし、監督をやりたいという気持ちに目を向けることができた。

ブラッド・ピット
僕らはファイト経験が長い。それが『ファイト・クラブ』をデザインすることに役立ったし、今回の作品にも繋がっているんだ。あれはロックダウンの時期だった。夏が終わって、秋に近づいても、まだまだ世界は大混乱だった。世界的な憂鬱感みたいなものが漂っていた。その時期に『ブレット・トレイン』の脚本を読んだんだ。彼と友人同士、つながっていたからね。(共演者の)バッド・バニーのシーンに行き着くあたりではとにかく大笑いしてたよ。これこそが今必要なものだ、まさに僕が今観たいものだって言ったんだ。そこからは早かったよね?

デヴィッド・リーチ
その通り。短い準備期間だったし、パンデミックの最盛期に撮影したから、僕ら全員にとってカタルシス(浄化)のようでもあった。ソニーのスタジオで、クレイジーな俳優たちが集まって。皆に自由な気持ちでいてもらった。

ブレット・トレイン
2022年9月1日(木)公開

アメリカ/2022/2時間6分/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント R15+
監督:デヴィッド・リーチ
出演:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー

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