今年の秋は、ダイアナ元英国皇太子妃に関する作品が2作品公開されます。両作品の見どころや秘話、インタビューなど盛りだくさんにてお届けします。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:Photo credit:Pablo Larrain

2022年10月14日(金)公開
『スペンサー ダイアナの決意』

ダイアナ妃が人間としての決断を下した3日間を描く

画像: Photo credit:Frederic Batier
Photo credit:Frederic Batier

没後25年となる今も“史上最も愛されたプリンセス”と称され、人気の高いダイアナ元英皇太子妃。チャールズ皇太子とのロイヤル・ウェディングで世界中にダイアナ・フィーバーを巻き起こし、2人の王子に恵まれた彼女は、一見幸福な結婚の裏で夫の裏切りに傷つき、パパラッチからの執拗な攻勢に胸を痛め、慣れない王室の作法にも苦しんでいた。

そうした苦悩が最も募っていた頃のダイアナを、実話に基づいてクリスマス休暇の3日間を中心に描いた本作は、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)のパブロ・ララインが監督を担当。ダイアナ役を演じたクリステン・スチュワート(『チャーリーズ・エンジェル』(2019))はアカデミー賞主演女優賞候補になる好演を見せている。共演は『ロスト・ドーター』(2021)のジャック・ファーシング、『英国王のスピーチ』(2010)のティモシー・スポール、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のサリー・ホーキンス、『キング』(2019)のショーン・ハリスら。

ストーリー

1991年12月24日、英国王室の面々はクリスマスを祝すためエリザベス女王の私邸に例年のように集まる。だがダイアナ妃(スチュワート)は生家の近所であるにもかかわらず道に迷い、女王より遅れて到着することに。これはしきたりから外れる行為だった。

この頃、夫チャールズ皇太子(ファーシング)との仲が冷え切り、周囲からは非難と敵意しか感じられないダイアナは、夫から不倫相手と同じ真珠のネックレスを贈られたことに憤慨しており、ディナーの席も中座したままパウダールームに籠ってしまう。そんなナーバスなダイアナの部屋に、アン・ブーリンの書物が何者かによって置かれていた。ヘンリー8世の寵愛を受けながら、最後には新たな妻を娶りたい王に処刑されたアンの運命と自分を重ね合わせていくダイアナは、やがて今後の人生を左右する大きな決意を……

登場人物

画像: Photo credit:Pablo Larrain
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ダイアナ(クリステン・スチュワート)
チャールズ英国皇太子と結婚し、2人の王子に恵まれた美しいプリンセス。だがその裏で様々なプレッシャーを抱え、息の詰まるような王室の暮らしに追い詰められていく。

画像: ©2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED
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チャールズ(ジャック・ファーシング)※画像中央
英国皇太子。結婚前から交際していたカミラとの仲を復活させ、ダイアナを傷つける。

画像1: Photo credit Pablo Larrain
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グレゴリー少佐(ティモシー・スポール)
ロイヤルファミリーの所作を常に監視している。特にダイアナには目を光らせている。

画像2: Photo credit Pablo Larrain
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マギー(サリー・ホーキンス)※画像左
ダイアナの衣装係。唯一ダイアナが心を許せる人。傷心のダイアナを励ますが……

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