カバー画像:Photo credit:Pablo Larrain
【ここにチェック!!】メイキング秘話
1.ロケーションはドイツで行われた
撮影は実は英国でなく、ドイツで行われた。英国風の古城シュロスホテル・クロンベルクでサンドリンガム・ハウス(エリザベス女王の私邸)の内部シーンの大半を、ノルトキルヒェン城という宮殿で屋外のシーンと一部室内シーンを撮影したという。
2.ダイアナのアクセント習得
クリステン・スチュワートはウィリアム・コナカーの方言指導を受けダイアナ妃のアクセントをマスターした。「彼女の話し方はカジュアルでありながら情熱的で、聞く人の気持ちを和らげる」と感じていたクリステンは発声法にいつも以上にこだわっていたという。
3.ダイアナの人生の一部分を切り取る
脚本のスティーヴン・ナイトは「私はダイアナのスナップ写真を1枚撮りたいと考えた。なので36年の人生のうち数日間だけ切り離して描きたいと思った。ラライン監督はチリ人だが、彼の視点で英国社会を捉えるという発想もとても気に入ったな」と語っている。
スペンサー ダイアナの決意
2022年10月14日(月)公開
イギリス=ドイツ/2021/1時間57分/STAR CHANNEL MOVIES
監督:パブロ・ラライン
出演:クリステン・スチュワート、ジャック・ファーシング、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス
2022年9月30日(金)公開
『プリンセス・ダイアナ』
文・ほりきみき
ダイアナの半生に起きた〈すべて〉をありのまま捉えた映像で体感する
チャールズ皇太子と婚約が噂された時から、1997年の衝撃的な突然の事故死まで、ダイアナ元皇太子妃の世界から注目され続けた半生を、当時の膨大な資料とアーカイブから厳選したフッテージだけで描いたエド・パーキンズ監督によるドキュメンタリー。
登場する映像は、婚約の噂に答える初々しいダイアナの姿から、歴史的ロイヤル・ウエディング、2人の王子の誕生を待ち構える英国の人々、チャールズの不倫報道、彼女自身のスキャンダル、世間をあっと言わせた別居と離婚、パパラッチとの攻防、その後、力を傾けた慈善活動、衝撃の急死と彼女を悼む英国民の嘆きの模様などなど、有名な“あの瞬間”のオンパレード。パーキンズ監督はナレーションやテロップによる解説や分析を排除することで、ダイアナの生きた軌跡をありのままに振り返る。
エド・パーキンズ監督のメッセージ
「正直なところ、何千時間もダイアナの映像を見た後でも、彼女という人物を完全に理解できたとは思いません。彼女は謎めいた存在で、真っ白なキャンバスのように私たちが希望や夢や恐怖を投影していたので、人によってそれぞれ異なった影響を及ぼしたのでは。彼女がプリンセスだったから人々に影響を及ぼせただけと捉えられがちですが、彼女は明らかに類まれな能力を持ち、アーカイブ映像の隅々からそれを感じ取ることができました」
プリンセス・ダイアナ
2022年9月30日(金)公開
イギリス/2022/1時間49分/STAR CHANNEL MOVIES
監督:エド・パーキンズ