©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISIONCORPORATION
日本のファンが愛する英国の人気男優たちにフォーカスして、その魅力をより深く掘り下げてきた「英国男優総選挙」もめでたく10回目を数えることになりました。SCREEN読者が選んできたトップテン・スターのリストも、常連組もいれば、新たに加わってくる上昇組もいて、10年の歴史を感じさせます。今回のランキングにもおなじみの顔、または新風を運ぶニューパワーを発見できるでしょうか? 今回は、ベスト3を一挙ご紹介します!(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』 ©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISIONCORPORATION

第1位 ベネディクト・カンバーバッチ

第1回のチャンピオンが10年後もトップに立つという快挙!

画像3: Photo by Getty Images
Photo by Getty Images

昨年に続き1位に輝いたのはベネディクト・カンバーバッチ。思えばこの「英国男優総選挙」の第1回の1位もカンバーバッチからスタートしたことを考えると、いかに彼が息の長い人気を保ち続けているかあらためて驚かされる。しかも彼はこの10年、4回トップを取り、一度もトップテンから落ちていないのだから。

第1回が開催された2013年はまさに日本におけるカンバーバッチ元年。すでに一部で放送が始まっていたTVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」でじわじわその人気が人知れず盛り上がっていたところ、前年末に映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)の第一次キャンペーンで来日した時、空港に押し掛けた大勢のファンの熱狂ぶりに本人を含め誰もが驚いたものだが、2013年の夏に本作の第2次キャンペーンで再来日するとその熱狂ぶりはさらにヒートアップしており、カンバーバッチ自身も「今回の日本への旅は生涯忘れられないものになった」と感動していたもの。

その後、順位に変動はあったものの、その間に『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)で2度もアカデミー賞主演男優賞候補に挙がるなど実力を向上させているのは頼もしい限り。だが少し下降線をたどり始めた時に彼の人気を再上昇させたのは、何といってもMCU映画の一員となった『ドクター・ストレンジ』(2016)への参入だろう。MCUの一員となった彼は『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)にも登場し、すっかり世界的人気キャラを自分のものにしたことでファン層も拡大。

満を持して今年公開された『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』も記録的大ヒットと、ドクター・ストレンジがシャーロックに並ぶカンバーバッチのもう一つの顔になったことは、読者投票で挙がった「好きなキャラ」の結果を観てもよくわかる。実力も人気も英国男優を代表する存在となったカンバーバッチの次回作は、ウェス・アンダーソン監督と組んだ『The Wonderful Life of Henry Sugar』。タイトルロールを演じるカンバーバッチがどんな演技を見せてくれるか、そして人気をさらにアップさせるのか楽しみだ。

画像: 『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』 ©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISIONCORPORATION

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

©2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISIONCORPORATION

カンバーバッチの新作がこの年末、12月1日に日本公開決定。その作品は彼が英国で爆発的な人気を博した“ネコ画家”ルイス・ウェインを演じる『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』。そんな彼を守り続けた妻と愛猫の物語で、共演はクレア・フォイだ。

来年以降も新作予定はぎっしりで、ウェス・アンダーソン監督と組む『The Wonderful Life of Henry Sugar』のほか、注目なのはジョディ・カマー、マーク・ストロングらと共演する『The End We Start from』で、異常気象で洪水に飲み込まれたロンドンを舞台とするサバイバル・ドラマだ。また名匠アルフレッド・ヒッチコックも1935年に映画化した『三十九夜』の原作をTVミニシリーズ化する「The 39Steps」も撮影中ととにかく売れっ子。当面王座は安泰か?

【 SCREEN読者コメント 】
どんな役に対しても熱量がハンパないところがすごい。

【 SCREEN読者コメント 】
真面目な印象だったけど、時々とても面白いところがある。

【 SCREEN読者コメント 】
天才肌の偉人からコミックヒーローまで役柄の幅が広い。

【 SCREEN読者コメント 】
いろんな役を演じても説得力を感じられるところがいいです。

【 SCREEN読者コメント 】
『スタートレック イントゥ・ダークネス』の悪役が良かった。

【 SCREEN読者コメント 】
英国紳士らしいカッコよさと天才的な演技力が素晴らしい。

読者が選んだ好きなキャラクター

カンバーバッチがこれまで演じたキャラクターで、一番好きなものは?という問いにファンが答えた結果、鉄板かと思われたシャーロック・ホームズ(「SHERLOCK/シャーロック」シリーズ)が、スティーヴン・ストレンジ(『ドクター・ストレンジ』シリーズ)とほぼ横並びという状態に。いまや二つの人気キャラを手に入れたカンバーバッチのファン層は以前より厚くなってることは間違いなさそう。

他にはパトリック・メルローズ(「パトリック・メルローズ」)、アラン・チューリング(『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』)、カーン(『スタートレック イントゥ・ダークネス』)、フィル・バーバンク(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)、トーマス・エジソン(『エジソンズ・ゲーム』)などを挙げたファンもいた。

This article is a sponsored article by
''.