海外ドラマ編
“ドラゴンを操れると思うのはただの幻想だ
人の手に負える力ではない
ヴァリリアを滅ぼした力だ
歴史に目を向けねば 同じ道が待つ”
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」 (第1話)
大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(GOT)の200年前を描く、新たなスペクタクル超大作。ドラゴンを操るターガリエン家が長きにわたり統治するウェスタロス大陸。王ヴィセーリスのもとになかなか男児が誕生しないため、“鉄の玉座”をめぐる跡継ぎ問題によって平和な治世に陰りが生じる。王位継承権を持つ王の娘レイニラに、ヴィセーリスはこのセリフを告げる。GOTの“氷と炎の歌”につながる重要なメッセージだ。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」
U-NEXTにて見放題で独占配信中
© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved.HBO® and all related programs are the property ofHome Box Office, Inc.
“迷ったときは…
いいかい エラノール
鼻に任せるんだ”
「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」 (第8話)
大ヒット映画シリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』と同じく、J・R・R・トールキンのファンタジー小説「指輪物語」に基づくドラマシリーズ。映画の数千年前が舞台で、エルフの戦士ガラドリエルらがサウロンの台頭にどう関わるのかが描かれる。ハーフット族の少女エラノール(通称ノーリ)が“よそびと”から言われるこのセリフは、『ロード・オブ・ザ・リング』の1作目のガンダルフのセリフと酷似していて興味深い。
「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」
Prime Videoにて独占配信中
©Amazon Studios
“俺は奴らの言いなりになって死ぬくらいなら、戦って死にたい”
「キャシアン・アンドー」(第10話)
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)で、命懸けのミッションに挑んだ冷静沈着な情報将校キャシアン・アンドー。彼がいかにして反乱軍の英雄になったのか、その原点を描くドラマシリーズ。無実の罪で帝国の強制労働施設に収監されたキャシアンが、仲間と共に脱獄することを決意し、このセリフでキノ・ロイを説得する。キャシアンの言葉が囚人たちをまとめてきたキノ・ロイの心を動かし、5000人の大脱獄が決行される。
「キャシアン・アンドー」
ディズニープラスで独占配信中
©2023 Lucasfilm Ltd.
“何者になるかはお前次第だ”
「オビ=ワン・ケノービ」(第6話)
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)から10年後を舞台にしたドラマシリーズ。最良の友でジェダイの弟子だったアナキン・スカイウォーカーが邪悪なシスの暗黒卿ダース・ベイダーとなり、ジェダイが最大の敗北を喫した10年後、オビ=ワンは陰ながらルークを見守りつつ、誘拐されたレイアの救出に奔走する。オビ=ワンからリーヴァへのこのセリフは、アナキンが自らの意思でダークサイドに堕ちたこととつながっている。
「オビ=ワン・ケノービ」
ディズニープラスで独占配信中
©2023 Lucasfilm Ltd.
“もう終わり
これ以上は利用されない”
「ザ・ボーイズ」シーズン3(第6話)
国民的人気ヒーローが実は腐敗した悪人だという設定で、超能力を持たないアウトロー“ザ・ボーイズ”がヒーローを成敗しようと奮闘するアメコミ原作の人気ドラマ。悪に染まらない正義感の強いスターライトは虚構に満ちたヒーローのイメージ作りに利用されたり、搾取されることにうんざりし、このセリフを言い放つ。悪にまみれたヒーローのリーダー、ホームランダーや彼と結託する政治家に反旗を翻し、立ち上がる彼女の姿が痛快だ。
「ザ・ボーイズ」シーズン1~3
Prime Videoで独占配信中
©Amazon Studios