カバー画像：Photo by Elisabetta A. Villa/GC Images
『ミッション：インポッシブル』最新作はシリーズ初の2部作に
この一年の映画界最大のトピックといえば『トップガン マーヴェリック』の世界的な大ヒット。40年以上のキャリアを持つトム・クルーズ史上最大のヒット作となり、日本でも複数回鑑賞する“追いトップガン”という言葉を生むほどの社会現象を巻き起こした。2022年にトムはついに還暦を迎えたが、現役としてずっと第一線に立ち、後進に偉大な背中を見せ続ける主人公マーヴェリックに、トム自身の姿を重ねた人も多かったはず。
そして新たな年もトムの勢いは止まらない。早くも次には代表作『ミッション：インポッシブル』シリーズ最新作が控えている。2年前からトムや共演者たちがロケを行う様子が世界各地で目撃され、コロナ禍での撮影中断が何度かあったものの、全米ではいよいよ2023年7月に公開を迎える。
第7弾となる新作のタイトルは『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE』。「PART ONE」とある通り、本作はシリーズ初の前後編を予定している。「デッドレコニング」とは「推測航法」の意味。航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のこと。本作では船上も舞台の一つとなるようだが、これは文字通りの意味だけではなく、主人公イーサンたちの運命を暗示する言葉でもあるようだ。
出演にはトムの他、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴィング・レイムスらレギュラー・メンバーと、前作から参加のヴァネッサ・カービーが再集結。また、シリーズ1作目以来の登場となるユージーン・キトリッジ役のヘンリー・ツェーニーがカムバック。そして、本作より『アベンジャーズ／エンドゲーム』（2019）のヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフ、イーサイ・モラレスらが初参加となる。
5月に公開された予告映像の最後にはバイクで超特大ジャンプを決め、崖から真っ逆さまに落下するイーサンの姿が映し出されている。これまでのシリーズでも数々の衝撃的なアクションに挑んできたトムはこのシーンにも自ら挑戦。1万3000回ものバイクジャンプを行い、1年以上にもわたるトレーニングを積んだそうで、トム自身も「俳優人生で最も危険なスタントを行った」と語る。トムの“超人”レベルはさらなる進化を遂げているようだ。
この夏のあの興奮と熱狂を、来夏も再び味わえるのは確実。2022年5月に『トップガン マーヴェリック』のプロモーションで約4年ぶりに来日したトムは「今日、私はここにいますが、来年の夏もその次の夏もまたここへ帰ってきます！」と宣言。その約束はきっと果たされるに違いない。
