父親が犯した咎を背負い、ひっそりと生きてきた主人公が幼馴染みから生きる意味と希望を与えられ、自分の人生を取り戻していくが…。映画『ヴィレッジ』はある村を舞台に、社会構造の歪みとその中でもがく若者の姿を浮き彫りにしたサスペンス・エンタテインメントです。主人公の片山優を演じるのは横浜流星。ドラマ版「新聞記者」をきっかけにスターサンズの河村光庸が期待を込めて抜擢しました。脚本も担当した藤井道人監督とは6度目のタッグとなります。公開を前に藤井監督にインタビューを敢行。作品に対する想い、キャストへの演出、年齢こそ離れているものの盟友とも言える河村光庸プロデューサーについて、語っていただきました。(取材・文/ほりきみき)

作品をよくするために必須だった黒木華

──優が変わっていくきっかけを作った中井美咲を黒木華さんが演じています。黒木華さんのキャスティングの決め手を教えてください。

『余命10年』のときは三歩くらい下がる位置で主人公の茉莉を見守る姉の役でしたが、その辺の繊細さが素晴らしかった。そこで、ちゃんと真ん中に立っている黒木さんを見たかったのです。

──美咲を演じてもらうにあたって、黒木さんにはどんなことを伝えましたか。

美咲を主人公にとって都合のいい女神のようなキャラクターに見せたくない。美咲には村に帰ってきた理由があり、決してポジティブな状態ではありません。自分の人生をどうにかしたい、前向きに進みたいと思っている。「ご自身が美咲として感じた弱さみたいな部分をちゃんとやっていきましょう」とお伝えしました。その辺りを見事に体現してくれたと思います。黒木さんに美咲をお願いして本当によかったです。

画像: (右)中井美咲(黒木華)

(右)中井美咲(黒木華)

──黒木さんの女優としての魅力はどんなところでしょうか。

脚本の理解力が高く、演出をきちんと聞いてくれる。映画がどういう風に進めばよくなるかを感覚的にも論理的にもわかっているのではないでしょうか。作品をよくするためには黒木華さんが必須だと思わせる力があると思います。

──古田新太さんが演じた大橋修作は裏の顔を持ち、問題が起こると豪腕を振いますが、弱さも抱えており、憎み切れませんでした。

最初は完全な悪役で、大事なことから全部目を逸らすというか、肩透かしをする古狸のような存在でした。ところが古田さんが演じていく中で修作が立ってきて、彼の弱さを見たくなったのです。急遽、現場でキャラクターを変更し、アルコールに依存してしまう弱さを付け加え、人間味を出しました。

『ヴィレッジ』4月21日(金)全国公開

画像: 映画『ヴィレッジ』本予告 | 4月21日(金)公開 www.youtube.com

映画『ヴィレッジ』本予告 | 4月21日(金)公開

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<STORY>
美しいかやぶき屋根が並ぶ山あいの霞門村。のどかな景観におよそ似つかわしくないゴミ処理施設がそびえる山々の間からのぞく。そこで働く作業員の優(横浜流星)は、職場と家を往復するだけの毎日で、暇つぶしといえばスマホゲームぐらい。仕事中は村長の息子である透(一ノ瀬ワタル)にいびられ、わずかな給料も母親の君枝(西田尚美)がギャンブルで作った借金の返済に消えていく。そんな母子に村人たちが向ける目は冷たかった。かつて父親がこの村で起こした事件の汚名を背負い、その罪を肩代わりするようにして生きてきた優には、人生の選択肢などなかった。
ある日、7年前に村を出て行った幼馴染の美咲(黒木華)が帰ってきた。それをきっかけに物語は大きく動き出す。

監督・脚本: 藤井道人
音楽:岩代太郎
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
出演: 横浜流星 黒木華
一ノ瀬ワタル 奥平大兼 作間龍斗/淵上泰史 戸田昌宏 矢島健一/杉本哲太 西田尚美 木野花/中村獅童 古田新太
配給:KADOKAWA/スターサンズ
© 2023「ヴィレッジ」製作委員会
公式サイト:https://village-movie.jp/

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