全世界で歴史的ヒットとなった『トップガン マーヴェリック』(2022)から1年。今年の夏もトム・クルーズが帰ってきます。今度の新作は、トムのもう一つの代表作「ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。「ミッション:インポッシブル」を語る上で欠かせないのがトム・クルーズの超人的アクション。記憶に刻まれるアクション名場面とともにシリーズ全6作品を振り返ります。

『ミッション:インポッシブル』(1996)

シリーズの象徴! 宙づりバランス

画像: 『ミッション:インポッシブル』(1996)

『ミッション:インポッシブル』を象徴する“名物”といえば、主人公イーサン・ハントの“宙づり”シーン。シリーズに何度か登場するが、特に1作目、イーサンがCIAの金庫室にケーブルのみで侵入するシーンは映画史上最も有名な場面の一つ。

アクションシーンとしては一見地味にも見えるものの、トム本人によれば実はこれが最も難しかったスタントの一つ。体勢を水平に保つために体操選手並みのバランス感覚や筋力を要求され、何度も頭を床にぶつけたとか。最終的にはコインを靴に入れて絶妙なバランスを保つことができたという。

\トリビア/
トム・クルーズが初めてプロデュースを手掛けたのがこの一作目。トムは映画の基となったテレビシリーズ「スパイ大作戦」の大ファンだったという。

『ミッション:インポッシブル』

監督/ブライアン・デ・パルマ
出演/トム・クルーズ、ジョン・ヴォイト

画像1: 「ミッション:インポッシブル」シリーズ全6作品を“超人”トム・クルーズによるBESTアクションシーンで振り返る

シリーズの記念すべき第1作。極秘スパイ組織「IMF」に所属するイーサン・ハントが、裏切り者として濡れ衣を着せられ、陰謀を暴くべく真犯人を探す。監督は『アンタッチャブル』の名匠ブライアン・デ・パルマ。1996年の世界興行収入第3位。

© 1996 Paramount Pictures. MISSION IMPOSSIBLE is a trademark of Paramount Pictures.

『M:I-2』(2000)

“休日”も命がけ! 断崖絶壁クライミング

画像: 『M:I-2』(2000)

シリーズ1作目に比べて格段にアクション要素が増したのが、「バイオレンスの詩人」とも呼ばれるジョン・ウーが監督を手掛けた2作目。

その冒頭、いきなり観客の度肝を抜いたのが、イーサンが命綱なしで断崖絶壁に挑むロッククライミングシーン。監督もさすがにこのシーンを本人がやることには反対。

しかしこの撮影までに特訓を積んだトムは、安全ケーブルはつけたものの、スタントダブル(代役)なしで実際にクライミングを行った。これはイーサンの休日という設定で、彼がいかに大胆不敵な人間かを物語るシーンに。

\トリビア/
ブルース・リーの話でジョン・ウー監督と意気投合したというトム・クルーズ。監督はそれをヒントに本作のクライマックスのアクションをデザインした。

『M:I-2』

監督/ジョン・ウー
出演/トム・クルーズ、ダグレイ・スコット、タンディ・ニュートン

画像2: 「ミッション:インポッシブル」シリーズ全6作品を“超人”トム・クルーズによるBESTアクションシーンで振り返る

シリーズ第2弾。奪われた殺人ウィルス“キメラ”を取り戻すべく、イーサンは犯人の元恋人らと協力し、恐るべき陰謀を企てる敵組織と死闘を繰り広げる。監督は『フェイス/オフ』(1997)のジョン・ウー。2000年の世界興行収入第1位。

© 2000 Paramount Pictures. MISSION IMPOSSIBLE is a trademark of Paramount Pictures.

『M:i:III』(2006)

イーサン最大の窮地! 橋の上の激闘

画像: 『M:i:III』(2006)

シリーズ史上最高の悪役として名高いフィリップ・シーモア・ホフマン演じるデイヴィアンが登場する『M:i:III』。その最大のハイライトシーンが、護送中のデイヴィアンをめぐって繰り広げられる橋の上の攻防戦。

銃弾の雨と無人戦闘機によって一帯が戦場と化し、イーサンも最大の窮地に陥る。爆風によってイーサンが激しく車にたたきつけられる衝撃の瞬間は予告編にも使われ、本作のシンボルともいえるシーンに。

爆発等は後から合成されているものの、この吹き飛ぶシーンもワイヤーを使って実際に本人が行っている。

\トリビア/
本作でもスタントの大部分を自分でこなしたトム・クルーズ。大きな事故はなかったが、上半身を早く回転しすぎて肋骨にヒビが入ったことがある。

『M:i:III』

監督/J・J・エイブラムス
出演/トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス

画像3: 「ミッション:インポッシブル」シリーズ全6作品を“超人”トム・クルーズによるBESTアクションシーンで振り返る

シリーズ第3弾。IMFの教官になったイーサンが教え子の危機に現役復帰。闇の商人が狙う“ラビットフット”の正体を探り、さらわれた恋人ジュリアの救出に挑む。監督は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)のJ・J・エイブラムス。2006年の世界興行収入第8位。

© 2006 Paramount Pictures. MISSION IMPOSSIBLE is a trademark of Paramount Pictures.

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)

世界一への挑戦! ブルジュ・ハリファの壁面登攀

画像: ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)

シリーズ最大のスペクタクルであり、“超人トム”の印象を決定づけたシーンといえば4作目のこのシーン。高さ800メートルを超える世界一の超高層ビル、ブルジュ・ハリファの外壁クライミングだ。

このシーンもトムはノースタントにこだわり、デジタル撮影を提案された際に「デジタル・トムは存在しない。トムだけだ」と断ったエピソードも有名。

ビルの外壁を模した壁で何か月もリハーサルを繰り返したトムは、本番でも練習さながらに涼しい顔でスタントに成功。ビルの頂上付近にはトムのサインが残されているという。

\トリビア/

物語の前半でイーサンが公衆電話から任務を受け取るシーンに注目。打ち込む番号が*7362(62年7月3日)とトムの誕生日になっている。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

監督/ブラッド・バード
出演/トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ

画像4: 「ミッション:インポッシブル」シリーズ全6作品を“超人”トム・クルーズによるBESTアクションシーンで振り返る

シリーズ第4弾。イーサンたちに爆破テロ事件の容疑がかけられ、IMFの存在が抹消される事態に。イーサンたちは孤立無援の状況で汚名を晴らし、核テロを未然に防ごうとする。監督は『Mr.インクレディブル』(2004)のブラッド・バード。2011年の世界興行収入第5位。

© 2011 Paramount Pictures. MISSION IMPOSSIBLE is a trademark of Paramount Pictures.

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)

最高のオープニング! 時速400キロの飛行機にしがみつく

画像: 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)

飛行機が登場するアクション映画は多いが、この5作目の冒頭ほど常軌を逸したシーンは存在しない。輸送機エアバスA400Mに潜入を試みるイーサンが機体側面にしがみつくが、扉が開かない状態のまま離陸し、生身で空中に飛び出していく。

時速400キロにもなる機体にぶらさがるのはスタント・コーディネーターが「一歩間違えば死が待つ」というほど危険を伴うシーンだったが、これもトムは数本の命綱だけでノースタントで敢行。

しかも1回だけでなく8回もテイクを行ったという。開幕がクライマックスという、シリーズ最高のオープニングだ。

\トリビア/
飛行機スタントシーンでトムは「背広を絶対に着たい」と主張。これはアルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』(1959)へのオマージュ。

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

監督/クリストファー・マッカリー 
出演/トム・クルーズ、レベッカ・ファーガソン、サイモン・ペッグ

画像5: 「ミッション:インポッシブル」シリーズ全6作品を“超人”トム・クルーズによるBESTアクションシーンで振り返る

シリーズ第5弾。イーサンは謎の多国籍スパイ組織「シンジケート」を秘密裏に追跡。IMF解体で後ろ盾を失い、国際手配の身になりながらも、仲間と巨大な陰謀に立ち向かう。監督は『アウトロー』(2012)のクリストファー・マッカリー。2015年の世界興行収入第8位。

© 2015 Paramount Pictures. MISSION IMPOSSIBLE is a trademark of Paramount Pictures.

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)

トムが自ら操縦! ヘリコプター・チェイス

画像: 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)

カーチェイス、バイクチェイスの名場面が多いシリーズの中でも“歴代最高のチェイスシーン”としてファンをうならせたのが、6作目のクライマックスでの“ヘリコプター・チェイス”。

通常、役者がヘリを操縦するのは不可能とされているが、このシーンのためになんとトムは2000時間もの猛特訓を積みヘリのライセンスを取得。一つのミスが死に直結する最高難度の“らせん降下”にも挑戦し、ヘリ内での操縦・演技・撮影をすべて一人でこなしている。

「CGは使わない。観客はそれを見抜く」というのがトムの信念だ。

\トリビア/
ビルから大ジャンプするシーンでトムは足首を骨折。医師にはリハビリに9か月かかると診断されたが、骨折から6週間後には撮影現場に戻っていたという。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

監督/クリストファー・マッカリー
出演/トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス

画像6: 「ミッション:インポッシブル」シリーズ全6作品を“超人”トム・クルーズによるBESTアクションシーンで振り返る

シリーズ第6弾。前作の敵シンジケートの残党である“神の使徒(アポストル)”による核兵器製造の目論みが判明し、イーサンは盗まれた3つのプルトニウムの奪還に挑むが、チームの仲間や愛する人までも危険にさらされていく。2018年の世界興行収入第8位。

© 2018 Paramount Pictures. MISSION IMPOSSIBLE is a trademark of Paramount Pictures.

最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』公開記念
直前作『フォールアウト』を含む、 シリーズ6作品を網羅した4K UHD BOXセットが初登場!

『ミッション:インポッシブル』6ムービー・コレクション[4K ULTRA HD + Blu-ray セット] 25,080 円 (税込み)
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
© 1996, 2000, 2006, 2011, 2015, 2018, 2023 Paramount Pictures. MISSION IMPOSSIBLE is a trademark of Paramount Pictures.

画像7: 「ミッション:インポッシブル」シリーズ全6作品を“超人”トム・クルーズによるBESTアクションシーンで振り返る

※本商品のディスクは、1作目の本編ブルーレイ、6作目の本編UHD/本編ブルーレイ/特典ブルーレイを除き、2018年7月25日発売『ミッション:インポッシブル 5ムービー・コレクション 4K ULTRA HD+Blu-rayセット(PJXF-1162)』に含まれているものと同じです。

※商品情報は執筆時点のものです。最新の内容はHPなどをご確認ください。

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