全世界累計興行収入は10億ドル(約1420億円)を突破し、大きな話題となっている映画『バービー』が、いよいよ今週11日(金)より日本公開となる。マーゴット・ロビーがプロデューサーと主演を務め、『レディ・バード』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などを手がけたグレタ・ガーウィグが監督・脚本・製作総指揮を務めた本作。今回、本作のプロモーションのため来日を果たしたグレタ・ガーウィグ監督と、プロデューサーのデイビッド・ヘイマンのインタビューが実現。二人の貴重なインタビューをお届けします。(取材・文/奥村百恵)

“マーゴットの映画”という感覚で臨んだガーウィグ監督

ーー今回、主演を務めたマーゴット・ロビーが映画化の権利を確保して企画を進めたそうですが、脚本家、そして監督として声がかかったときはどう思いましたか。

グレタ・ガーウィグ監督(以下、グレタ)「まず、私とパートナーのノア・バームバックに脚本をオファーしようと思いつくこと自体がすごく奇妙というか、意外だなと思いました。その意図を考えたときに、彼女はきっと『バービー』を誰もが予想するものとは違う映画にしたいのではないかと、そんな風に感じたんですね。なのでアナーキーで、ワイルドで、笑えるような映画になるように脚本を書いていきました」

画像: グレタ・ガーウィグ監督

グレタ・ガーウィグ監督

画像: デイビッド・ヘイマン(プロデューサー)

デイビッド・ヘイマン(プロデューサー)

ーーバービーはマーゴットに当て書きして書かれたそうですが、彼女とお仕事されてみていかがでしたか。

グレタ「監督として関わる映画は、心のどこかで“自分の映画”という意識があるのですが、今回は“マーゴットの映画”という感覚で関わるようにしていました。それは彼女が本作を作る原動力だからというのもありますし、たくさんのアイデアを出してくれて一緒に良い作品を作り上げようとしたことも大きいです。彼女の素晴らしいお芝居によって、本作の核の部分に気づくこともあったので、それはすごく印象に残っています。彼女が作品により深みを与えてくれました。ただ、全体的にクレイジーな撮影チームではありましたね(笑)」

画像: “マーゴットの映画”という感覚で臨んだガーウィグ監督

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