“そのままそこに存在するだけで十分”というメッセージ
ーーグレタ監督の『レディ・バード』、そして『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、主人公の女性が悩みや葛藤を抱えながらも自分らしく生きていてとっても大好きな作品です。
グレタ「そんな風に言ってくださりありがとうございます。とても嬉しいです」
ーー今回、バービーランドではバービーたちが世界を回していて、“ここに自分も住みたい”と思ってしまいました(笑)。もちろん、現実の世界(人間の世界)では全く逆で、そこでバービーとケンがどんなことを感じるのかも本作の見どころと言えます。改めて、お二人が本作に込めたメッセージをお聞かせいただけますか。
グレタ「作品全体のイメージとしては、笑えて、感動できて、ちょっとロックコンサートみたいなノリもある楽しいものにするという意識で作っていました。だけどそれだけじゃなく、本作を通して伝えたいことはあって、例えば“自分の人生を生きる”というのはジェンダー関係なく誰にとっても大変なことですよね。みんな綱渡りのような、ちょっとでも足を踏み外したら危険な状態になる日々を送っています。そのうえ自分自身に過度な期待をかけてしまいがちなので、“あなたには価値があるんだから、そのままそこに存在するだけで十分なんですよ”というメッセージを、特に自分に対して厳しい方に感じ取ってもらえたらいいなと思います」
デイビッド「もしも自分が不完全な人間であると思えても、卑下せずにそれをそのまま受け入れましょうというメッセージを込めた作品になっています。でも、何より映画を楽しむことが一番なので、“メッセージを受け止めなくちゃ”と気張らずに気楽な気持ちで劇場へ足を運んでいただければ嬉しいです」
映画『バービー』8月11日(金・祝)公開
<STORY>
どんな自分にでもなれる完璧で<夢>のような毎日が続く“バービーランド”で暮らすバービーとボーイフレンド(?)のケン。ある日突然身体に異変を感じたバービーは、原因を探るためケンと共に〈悩みのつきない〉人間の世界へ!そこでの出会いを通して気づいた、”完璧”より大切なものとは?そして、バービーの最後の選択とはー?
<CAST>
マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、アメリカ・フェレーラ、ケイト・マッキノン、エマ・マッキー、シム・リウ、ジョン・シナ、マイケル・セラ、デュア・リパ、ウィル・フェレル、ヘレン・ミレン
<STAFF>
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ
脚本:ノア・バームバック
プロデューサー:デイビッド・ヘイマン
配給:ワーナー・ブラザース映画
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