「彼女が欲しい!!」 その強い想いだけで4つの女子高に囲まれた噂のモテモテ男子校に転校してきた門松勝太。しかし、勝太が入ったクラスは問題児ばかり集められた校内最底辺のG組だった。映画『Gメン』は小沢としおの同名人気コミックの実写映画化です。岸優太が映画初主演を務め、竜星涼、矢本悠馬、森本慎太郎、りんたろー。がG組の仲間を、田中圭、高良健吾が伝説のグループGメンを演じます。メガホンを取ったのは、ドラマ「おっさんずラブ」、映画『バイオレンスアクション』などの瑠東東一郎監督。作品への熱い思いやキャストについて、瑠東監督に語っていただきました。(取材・文/ほりきみき)

コメディの中核を一気に担った矢本悠馬

──瀬名拓美を演じた竜星涼さんのボケっぷりには、笑わせていただきました。

竜星くんはすごくカッコいいんですが、イケメン役をあまりやらないんですよね(笑)。今回の瀬名はいわゆるイケメンですが、天然ボケを炸裂させるキャラクターで、かなり難しい。

画像1: コメディの中核を一気に担った矢本悠馬

竜星くんとは「オトナ高校」(2017年、テレビ朝日)、「スタンドUPスタート」(2023年、フジテレビ)といったドラマをいくつかやっていて、彼が持つセンスや圧倒的な部分は理解しているつもり
だったので、瀬名に関してはどんどん膨らませて作りましたし、彼は期待以上の答えを出してやり切ってくれました。

──イケメンなだけでなく、脚が長いのを改めて強く感じました。

竜星くんはスタイルも良いし、動きもダイナミックで迫力がある。なので蹴り技を彼のアクションには多く取り入れ、そこが強調出来る様に考えました。

──肝田茂樹を矢本悠馬さんが演じていますが、これもまた難しい役どころですね。

肝田はエセ関西弁で、コメディの中核を一気に担う役。矢本くんでなければ無理だったと思います。矢本くんの持っているセンスと度胸をフルに活用していただこうと、肝田は完全に彼に頼った役でした。

画像2: コメディの中核を一気に担った矢本悠馬

──勝太が転校してG組に入ってきたとき、肝田に顔を間近で舐めるように見られ、笑いを堪えていましたが、素の岸さんが笑っていたように見えました。

演出では矢本くんがあそこまで顔を近づけることにはなっていなかったのですが、彼がこちらの思いを感じ取って、そう仕掛けているんです。岸くんの天然な感じは準備した芝居では出せません。だからハプニングを起こして、それに対して岸くんが素のリアクションが出せるように芝居を組んでいます。矢本くんはどんどんアドリブを入れて仕掛けてくれて、岸くんの天然な表情をうまく引き出してくれました。それは竜星くんも同じくです。

──ほかにも矢本さんが岸さんの天然ぶりを引き出してくれたところはありますか。

割とどこでも、それに近いことをやっていると思います。本番って何回も撮るのでそこに笑いが生まれるように、常に仕掛けてくれていました。彼が仕掛ける事によって他のメンバーもそれに乗ったり、負けじと重ねて来たり、と化学反応が生まれ、それがG組の空気になっていきました。

肝田は薙とコンビでやることが多い。2人のコンビ漫才みたいなシーンを作っていたんですが、矢本くんと薙竜二を演じたりんたろー。さんに、ネタを丸っとお願いしてる部分もあります(笑)

梅田真大を演じた森本慎太郎くんも加わった3人のシーンでは、彼もそれに乗っかって膨らむ膨らむ(笑)そうやって重ねていく事で、生っぽい空気が出来上がって行きました。尺が伸び過ぎるというデメリットもありましたが(笑)

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