カバー画像:Photo by Corey Nickols/Getty Images for IMDb
ブリー・ラーソン (キャプテン・マーベル役)写真右
マルチに活躍する"キャプテン・マーベル"
1989年10月1日、アメリカ カリフォルニア州サクラメント生れ
『ルーム』(2015)でオスカー主演女優賞を受賞、キャプテン・マーベル役で人気を集め、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)でも大活躍。
実はその前に出演した『ショート・ターム』(2013)も映画賞の数々で注目され、同作の監督デスティン・ダニエル・クレットンは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)に大抜擢されている。
俳優デビューは早く、9歳でTV「ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ」の寸劇に出演。演技と並行して音楽でも活動し、2005年にはアルバム「Finally Out of P.E.」を発表、映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010)でも歌声を披露。
人気バンド、ファントム・プラネットのアレックス・グリーンウォルドと2016〜19年に婚約していたこともある。映画監督としての顔も持ち、2017年に『ユニコーン・ストア』で長編監督デビューした。
また、ニンテンドーのゲームの大ファンで「どうぶつの森」や「Fall Guys」に夢中なことを隠さない。Instagramや、2020年開設のYouTubeチャンネルでも、ジョークが好きな飾らない素顔をたっぷり見せてくれている。
テヨナ・パリス (モニカ・ランボー役)写真右から2番目
"モニカ・ランボー"役は注目作に続々出演する才女
1987年9月22日、アメリカ サウスカロライナ州ホプキンス生れ
スカーレット・ウィッチことワンダが主人公のTVシリーズ「ワンダヴィジョン」(2021)で、『キャプテン・マーベル』の少女モニカの成長後の姿を演じて人気者に。
その前に、後に『マーベルズ』(2023)を撮るニア・ダコスタ監督の第2作『キャンディマン』(2021)のヒロイン役を演じていて、MCUとは縁がある。
名門ジュリアード音楽院を卒業し、2010年に「グッド・ワイフ」でTV初出演。TV「MAD MEN マッドメン」シーズン5〜7(2012-2015)でジョン・ハム演じる主人公の秘書ドーンを演じて注目を集め、バリー・ジェンキンス監督の『ビール・ストリートの恋人たち』(2018)ではヒロインの姉を演じた。
Colliderのインタビューによれば、MCUへの出演には不安があり、ジュリアード音楽院仲間の友人で、すでにMCU入りしていたアンソニー・マッキーに相談すると「絶対に楽しいよ」と後押しされたと語っている。
私生活は公表しない主義だが、本年3月に、夫ジェームズとの間の第1子となる女の子を自宅で出産、大喜びでInstagramで発表している。
イマン・ヴェラーニ (ミズ・マーベル役)写真左
そう、あなたこそが"ミズ・マーベル"
2002年9月3日、パキスタン生れ
パキスタン生まれだが、1歳で家族と一緒にカナダに移住し、映画とアメコミが大好きに成長。15歳のハロウィンでは祖母と一緒に作ったミズ・マーベルの衣装を着た。
2020年のトロント国際映画祭の若者が自分たちの見たい映画を選ぶネクスト・ウェーブ委員会に参加し、公式サイトの自己紹介で「映画で自分を演じてほしい俳優は?」という質問に「アイアンマン、かな」と答えている。
そんな彼女に叔母がTV「ミズ・マーベル」のオンライン公募を教えてくれて、映画『アイアンマン』の冒頭5分を演じて投稿。午前3時頃送ったのに、すぐに翌朝電話があり「弁護士はいますか? LAに来れますか?」と聞かれた。
製作陣は、Zoomでの面談で彼女の部屋がアベンジャーズのポスターやグッズでいっぱいなのを見て、ミズ・マーベルことカマラの部屋にそっくりだと思ったそう。
オーディション中は高校生だった彼女は、大学進学とどちらをとるか悩んでいたが、高校の卒業式の日にケヴィン・ファイギから出演決定の電話が。その瞬間、そんな悩みは吹き飛んだそう。
ニア・ダコスタ (『マーベルズ』監督)写真左から2番目
記録を次々と樹立! MCUでは最年少監督
1989年11月8日、アメリカ ニューヨーク州 ブルックリン生れ
NYで生まれて育ち、本年34歳になる彼女は、MCUの最年少監督で、初の黒人女性監督。長編映画はまだ2作しかないが、その2作目、ジョーダン・ピール脚本・製作の『キャンディマン』(2021)は、黒人女性監督作品史上初めて全米週末興収第1位の快挙となった。
幼い頃は文学少女だったが、16歳の頃にジョセフ・コンラッドの「闇の奥」を読み、その映画化作『地獄の黙示録』(1979)を見て映画に開眼、NY大学ティッシュ・スクール・オブ・アートで映画を学ぶ。
2015年にサンダンスの脚本家&監督研究室に参加して「マイティ・ソー」シリーズのテッサ・トンプソンと出会い、彼女とリリー・ジェームズ共演のクライム・アクション『ヘヴィ・ドライヴ』(2018)で長編監督デビュー。
続く『キャンディマン』は初のメジャー映画だが、当時の取材で「自分よりも大きな仕組みの中に自分をどう収めるかを学んだ」「創造面での戦いでは、いつも勝てたわけじゃないけど、自分の信念を見失わず、信じるもののために戦うことが出来た」とほこらかに語っている。
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『マーベルズ』
2023年11月10日(金)公開
アメリカ/2023/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ニア・ダコスタ
出演:ブリー・ラーソン、イマン・ヴェラーニ、テヨナ・パリス、サミュエル・L・ジャクソン、パク・ソジュン
©Marvel Studios 2023