『マーベルズ』で観逃がせない10個のポイント
1. 「アベンジャーズ」級なクロスオーバー作!
本作は『キャプテン・マーベル』(2019)と「ミズ・マーベル」の続編であり、また「ワンダヴィジョン」以降のモニカ、「シークレット・インベージョン」を経てのニック・フューリーとスクラル人のその後につながる。
従って『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以来のクロスオーバー作品。単体のヒーロー名ではないタイトルもMCU初なのだ。
2. 3人のヒーローたちが入れ替わる!? キーワードは「光」
光を吸収し放つキャロル、光を形にするカマラ、光を知覚し操るモニカと光に関わるパワーを持つ3人だが彼女たちがその力を使うごとにそれぞれの場所が入れ替るという異常現象が発生。それ故一緒の場所にいて共闘しなければならない。
なぜこんなことが起こるのか? カマラにパワーを授けたあのバングル(腕輪)に秘密がある?
3.コミックにある元ネタは?
コミックではキャロルは当初ミズ・マーベルと名乗っていたがキャプテン・マーベルの名を襲名。そしてミズ・マーベルの名を受け継いだのがカマラ。モニカもキャプテン・マーベルと名乗っていたことがある。だから3人そろって“マーベルズ”だ。
なお最近のコミックではカマラはX-MENのメンバーに! 今後MCUでも同展開になるか?
4. MCU最年少&初の黒人女性監督!
本作の監督ニア・ダコスタはMCU史上最年少の映画監督で、MCU初の黒人女性監督。根からのマーベル好きでファンタスティック・フォーとX-MENのクロスオーバー企画を映画スタジオに売り込んだこともあるという。
都市伝説系ホラー映画『キャンディマン』(2021)のメガホンをとったが、この映画にはモニカ役のテヨナ・パリスも出演している。
5. 今回のヴィラン・ダーベンとは何者?
クリーの最高司令官。キャプテン・マーベル/キャロルによって惑星ハラのクリー帝国が崩壊したと恨んでいる。惑星ハラの復活とキャロルへの復讐を企む。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のヴィランで『キャプテン・マーベル』にも登場したクリー人のロナンと同様の巨大ハンマー状の武器を持つ。コミックの設定は男。
6. ダーベン役ゾウイ・アシュトンって?
ダーベン役のゾウイ・アシュトンは英国の女優でホラー映画『ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー』(2019)にも出演。私生活ではロキ役のトム・ヒドルストンと婚約中。2人は舞台「BETRAYAL〜背信〜」で共演。
MCU参加にあたりトムから「トイレに行きやすいようコスチュームにたくさんジッパーを付けてもらうように」と助言された。
7. パク・ソジュンもMCU初参加!
「梨泰院クラス」のパク・ソジュンの参加も話題だが、彼が演じるのは惑星アラドナの若き王子ヤン。ある事情でキャロルと結婚した過去を持つ。つまりキャプテン・マーベルの夫だったのだ!
さらにアラドナ人は歌と踊りでコミュニケーションするという民族。パク・ソジュンの歌声とダンス・シーンが本作で楽しめるか?
8. グース再登場! 猫ちゃん大増量!?
前作『キャプテン・マーベル』でも人気だったグース。かわいい猫の外見をしているが実はフラーケンという超危険なエイリアン。口から触手を出し相手を喰いつくす。
本作はグースの仲間が多数登場。前作でニック・フューリーらと共に地球に残ったはずのグースがなぜ宇宙に(キャロルと一緒に)いたのか? その理由が明らかに?
9. 豪華スタッフにも注目!
脚本で参加しているミーガン・マクドネルは「ワンダヴィジョン」からの続投。音楽は5度のエミー賞に輝くローラ・アープマン。彼女は「ホワット・イフ...?」「ミズ・マーベル」の音楽も担当。
撮影のショーン・ボビットは『HUNGER/ハンガー』(2008)でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール受賞、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(2021)でオスカー候補になった。
10. スクラル人の運命は? あのバングルは? 他のMCUヒーローは 登場するか?
本作の背景にあるのはクリーとスクラルの和平交渉。果たして宇宙の難民スクラル人に平和は訪れるのか? またクリーの紋章があるカマラのバングル。カマラの能力とクリーにはなにか関係があるのか?
こうした伏線の回収に期待しつつ、3人のマーベル、そしてニック・フューリー以外のMCUヒーローが登場するかも気になるところだ。
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『マーベルズ』
2023年11月10日(金)公開
アメリカ/2023/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ニア・ダコスタ
出演:ブリー・ラーソン、イマン・ヴェラーニ、テヨナ・パリス、サミュエル・L・ジャクソン、パク・ソジュン
©Marvel Studios 2023