累計発行部数120万超えの超人気少女コミック「恋を知らない僕たちは」が実写映画化。親友の恋人に密かな思いを寄せる主人公・英二をなにわ男子の大西流星が演じている。アイドルとしては360度死角なしの「かわいい」を生み出す大西が、この作品では男の子らしいガサツさも表現。大西プロとも呼ばれるキラキラ全開のアイドル活動とはまた違う魅せ方に期待してほしい。(取材・文:佐久間裕子、編集:SCREEN編集部)

“友情でも恋でも、自分の気持ちを伝える人ってすごく素敵だと思う“

ーー大西さんご自身は英二に共感できる瞬間はありました?

保健室で小春とふたりになるシーンの後、英二の頭がパンクしてぽかんとした表情をするんです。戦意喪失というか、あそこは英二の素が出たんだろうなって可愛らしく感じましたね。僕もパンクしたらあんな顔になっちゃうかもって思いました。

ーー英二を含め、思い悩みながら恋に向き合う6人の高校生が登場します。誰に一番共感しましたか?

瑞穂ですかね。自分の気持ちをしっかり伝えるけど、好きな相手の恋も邪魔しない。なんかね、友情でも恋でも、自分の気持ちを伝える人ってすごく素敵だと思うから。僕もそういう人でありたいなと思うので、共感というか、尊敬に近いかもしれないですね。

ーーなるほど。自分の気持ちを伝えるってなかなか難しいですよね。逆にこの人のこの言動はちょっと……と思ったのは?

小春かな(笑)。英二にとっては良いスパイスとなり、いろんな感情を教えてくれる素敵な存在になっていきましたけど、最初は周りを掻き乱すし、現実の世界にいたら、厄介だろうなって。でも周りには見せない小春なりの葛藤も描かれてるので、嫌いになれないんですよね。

ーー今回中学生、高校生を演じられたわけですが、その年代になるためにスイッチが入る瞬間ってありますか?

制服を着ると変わりますね。アイドルのお仕事でもいまだに制服を着る機会があるけど、自分の高校時代を思い出すというか。今回は着崩したり、制服の着こなしにいろんなパターンがあって、ファッションも楽しみながら撮影できました。それで鏡を見て「僕、まだ学生イケてるかも」と思いながら気持ちを作っていきましたね(笑)。

画像: “友情でも恋でも、自分の気持ちを伝える人ってすごく素敵だと思う“

ーー撮影期間に印象に残っていることは?

今回おもしろいのが、学校や放課後のシーンだけで、お家でのシーンは一切ないんです。そういう作品、僕は初めてかもしれなくて。地方での撮影もあり、みんなでワイワイ助け合わないと乗り越えられないような撮影スケジュールでもあったので、一致団結して、部活のようにワイワイ楽しみながら撮影できました。

ーー現場でキャストのみなさんと話すときは、どんな話題が多かったですか?

泣く演技って難しいよねって話し合ったり。僕は俳優さんからお話を聞く機会もなかなかないので、お芝居についてたくさんお話を聞いて勉強になりました。

ーー制服を着て海に入るまさに「青春!」って感じの場面もあります。あのシーンの撮影は大変だったのでは?

初めて台本でその場面を見たとき、「まさかこの季節に!?」と思いました(笑)。撮影前日が雨で、すごく水がすごく冷たくて。でもその冷たさを出さないように、どうしたら「青春!」って姿を表現できるだろうと考えていたら、愛流と莉子さんは俳優なので、すでに切り替えができていました。海に入ったら濡れてしまうから、1回しか撮れないので、「失敗できない!」って気持ちになって、みんなで円陣を組んでから海に入りました。完成した作品を観たら、寒さなんて全然感じられない映像になっていて。そのときの苦しさは、スタッフさんと僕たちだけが共有している秘密だなって面白く感じました。

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