その歴史、約50年。映画史、ひいてはエンターテイメント史に比類なき伝説を残してきた「スター・ウォーズ」。魅力的な作品たち、そして打ち立ててきた伝説と共にその軌跡をたどります。(文・作品紹介:渡辺麻紀、PICK UP解説:神武団四郎/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

1998〜2015)明かされし伝説の始まり

『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』
Star Wars: Episode I - The Phantom Menace (1999)

ジョージ・ルーカスが監督を務めた、16年ぶりの新作

画像: 『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』 Star Wars: Episode I - The Phantom Menace (1999)
画像7: 物語と伝説から辿る「スター・ウォーズ」【特集:「スター・ウォーズ」の伝説は終わらない】
画像8: 物語と伝説から辿る「スター・ウォーズ」【特集:「スター・ウォーズ」の伝説は終わらない】

アナキン・スカイウォーカーはいかにしてダース・ベイダーになったのか? これまで明かされていなかったテーマに肉薄した新三部作の第1作。タトゥイーンに立ち寄ったジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンとそのパダワンのオビ=ワンは、驚くべきフォースをもつ少年アナキンと出会う。『ジェダイの帰還』から16年ぶりに製作された過去へと遡る物語。旧三部作では『新たなる希望』だけ監督していたジョージ・ルーカスが今回は3作すべてを手掛けた。

監督・脚本:ジョージ・ルーカス
出演:リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ジェイク・ロイド
『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

『スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)』
Star Wars: Episode II - Attack of the Clones (2002)

伝説の“クローン大戦”の火蓋が切られる

画像: 『スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)』 Star Wars: Episode II - Attack of the Clones (2002)

オビ=ワンのパダワンとなったアナキンは、共和国の最高議長パルパティーンの依頼で刺客に狙われるパドメの護衛として行動を共にする。一方、オビ=ワンは秘密裏に生産されていたクローン・トルーパーを発見。そのころアナキンとパドメは恋に落ちていた。アナキンの不安定な心に暗黒面の萌芽を感じるエピソード。クローン・トルーパーの登場で銀河史に残るクローン・ウォーズが開戦し、ヨーダもライトセーバーをもって大バトル!

監督・脚本:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョナサン・ヘイルズ
出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー
『スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

『スター・ウォーズ/シスの復讐(エピソード3)』
Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith (2005)

新三部作のフィナーレ

画像: 『スター・ウォーズ/シスの復讐(エピソード3)』 Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith (2005)
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秘密裏に結婚した妻パドメ・アミダラの妊娠を知らされ、彼女が死ぬ予知夢に心乱れるアナキン。そんな彼をパルパティーンこと暗黒卿のダース・シディアス、のちの銀河皇帝は言葉巧みに暗黒面に誘い、新しい名前ダース・ベイダーを授ける。新三部作の最後は、なぜダース・ベイダーとなったアナキンが黒いマスクを着け、あの呼吸音になったのか? どうやってジェダイは抹殺され共和国は滅びたのか? そして、ルークとレイアと名付けられた運命の双子はどうして離ればなれになったのかが明かされる。惑星タトゥイーンで始まった物語がタトゥイーンで終わる。すべてを物語り、『新たなる希望』につながるラストショットが美しい。

監督・脚本:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、イアン・マクダーミド
『スター・ウォーズ/シスの復讐(エピソード3)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

PICK UP!

CGIの進化を見せつけた『ファントム・メナス』
『新たなる希望』の頃から映画作りにデジタル技術が不可欠だと考えていたジョージ・ルーカスは、ILMを通して積極的に技術開発を行ってきた。『ジェダイの帰還』からシリーズ再開までの16年間のブランクは、必要な技術が整うまでの準備期間だったと言える。『ファントム・メナス』では俳優とCGIのキャラクターの絡みなど視覚面のほか、プリビズの本格導入による制作の効率化までデジタル技術を活用。本作以降、映画界に広く定着した。

画像: CGIの進歩を感じさせた『ファントム・メナス』 『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

CGIの進歩を感じさせた『ファントム・メナス』
『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

デジタルシネマ時代が“クローン大戦”と共に開幕!
ルーカスは『クローンの攻撃』を100%デジタル撮影すると発表した。フィルムカメラと同じ24フレーム/秒でHD撮影できるソニーのデジタルカメラを採用し、撮影から上映までデジタルデータで完結した最初の大作映画として完成。設備の関係から公開当時は多くの劇場がフィルム上映を行ったが、後のデジタルシネマの先駆けとなった。

画像: 撮影から上映までデジタルデータで完結した『クローンの攻撃』 『スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

撮影から上映までデジタルデータで完結した『クローンの攻撃』
『スター・ウォーズ/クローンの攻撃(エピソード2)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

ボトルキャップが日本でブレイク!
『ファントム・メナス』公開に合わせペプシは、SWのキャラを使ったボトルキャップフィギュアのキャンペーンを展開。500ml 32種類と1.5リットル10種類の大規模な布陣で日本のSWファンの心をつかみ新三部作復活を盛り上げた。

世界観を更に広げた「クローン・ウォーズ」
『クローンの攻撃』公開後に、その後日談を描いたアニメーションシリーズ「スター・ウォーズ クローン大戦」が放映。『シスの復讐』に続く物語で映画を補完した。新三部作の完結後には、長編アニメーションとオリジナルアニメーションシリーズでクローン戦争を新たに描いた「クローン・ウォーズ」も登場。こちらは映画シリーズを拡張した物語で、アナキンと彼のパダワン、アソーカを中心に展開した。全133話の長期シリーズで、様々なキャラクターや出来事にスポットが当てられ、「マンダロリアン」シリーズや「スター・ウォーズ:アソーカ」などオリジナルドラマシリーズの前日談としても楽しめる。完結後、アナキンらジェダイのもとで活躍したクローン・トルーパー部隊バッド・バッチを主人公にした「バッド・バッチ」シリーズも製作された。

画像: アソーカほか新キャラを輩出(写真は「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」より) 「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」シーズン1~7がディズニープラスにて独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

アソーカほか新キャラを輩出(写真は「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」より)
「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」シーズン1~7がディズニープラスにて独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.

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