カバー画像:『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.
1977〜1997)伝説の誕生
『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』
Star Wars: Episode IV - A New Hope (1977)
広がり続ける「スター・ウォーズ」銀河、その原点



辺境の星、タトゥイーンに暮らす若者ルーク・スカイウォーカーが壮大な銀河の冒険の旅に出ることに。旅の仲間は、彼に秘密を教えてくれたジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービとR2-D2&C-3POのドロイドコンビ、宇宙船を提供してくれた、密輸を生業とするならず者の二人組ハン・ソロとチューバッカ、そして打倒帝国軍に燃える反乱軍の指導者、レイア・オーガナ姫だった。
古風な冒険活劇&お馴染みの勧善懲悪ドラマをアウタースペースを舞台に再現。それも、これまでにないスピード感と誰も観たことのない映像、さらには魅力的すぎるガジェット満載で! 世界を席巻する大ヒットを記録し、映画の方程式すら変えてしまった、まさにエポックメイキングな1本。
監督・脚本:ジョージ・ルーカス
出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、アレック・ギネス
『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲(エピソード5)』
Star Wars: Episode V - The Empire Strikes Back (1980)
「I am your father.」で世界中を驚愕させた劇場公開第二作



反乱軍のパイロットとして戦うルークは、よりフォースを磨くために最強のジェダイ・マスター、ヨーダのもとに。が、絶対のピンチに陥ったハン・ソロ&レイアを助けるためにヨーダのもとを離れるが、そんなルークを待っていたのは帝国軍のダース・ベイダーだった。1作目の超ヒットによって作られた2作目。新キャラクター、ヨーダが人気者になり、最後に明かされるルークの秘密、実父は何とダース・ベイダーだった! に世界中がびっくり。
監督:アービン・カーシュナー
脚本:リー・ブラケット、 ローレンス・カスダン
出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、ビリー・ディー・ウィリアムズ
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲(エピソード5)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』
Star Wars: Episode VI - Return of the Jedi(1983)
ベイダーの素顔も明らかに! 旧三部作の完結編



ジャバ・ザ・ハットに囚われていたハン・ソロを救出したルークたち。帝国軍が建造中の第2デス・スターを破壊すべく惑星エンドアに向かう。が、ルークにはやることがあった。実父ダース・ベイダーを改心させ、実は双子の妹だったレイアを助けること。旧三部作の最後で明かされる秘密はルーク&レイアの双子話。マスクを取ったダース・ベイダーの素顔=アナキン・スカイウォーカーも見せてくれて美しい大団円となった。
監督:リチャード・マーカンド
脚本:ローレンス・カスダン、ジョージ・ルーカス
出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、ビリー・ディー・ウィリアムズ
『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Lucasfilm Ltd.
イウォークたちが活躍するスピンオフも製作
『エンドア:魔空の妖精』
Ewoks: The Battle for Endor (1985)
前作の半年後を描く、スピンオフ映画第2弾
『ジェダイの帰還』で人気者になったイウォーク族を主人公にしたスピンオフの第二弾。肉親を殺された少女がエンドアの森のなかでウィケットたちと出会う。ドラゴンや魔女が登場するためファンタジー色が強い一篇。
『イウォーク・アドベンチャー』
Caravan of Courage: An Ewok Adventure (1984)
『Ⅴ』と『Ⅵ』の間が舞台のTV映画
イウォークを主人公にしたスピンオフの第1弾。エンドアに不時着し怪物にさらわれた両親を探す兄妹とそれを助けるイウォークの冒険。TVムービーとして作られた作品なので子ども向け度が高い。日本では劇場公開された。
PICK UP!
わずか32館から始まった快進撃
1977年5月25日、『新たなる希望』が公開。興行サイドが子供向けと考えていたため、全米都市部でのファーストランはわずか32館という小規模でのスタートだった。しかし試写での高評価も手伝って、平日水曜日にもかかわらず多くの観客が映画館に殺到。リピーターも続出したことから公開規模が拡大され、ロングランの大ヒットになった。世界的に3億3700万ドルを稼ぎ出し、『ジョーズ』が持っていた世界歴代興行収入記録を更新した。

撮影中のジョージ・ルーカス(右)とアレック・ギネス(左)
photo by Getty Images
『新たなる希望』のために視覚効果会社「ILM」が誕生
『新たなる希望』の制作当時、大規模な視覚効果をまかなえるSFXスタジオがなかったため、ジョージ・ルーカスは1975年に視覚効果会社ILM(インダストリアル・ライト&マジック)を設立。映画の完成後に解散する予定だったが、『帝国の逆襲』が決定したことで存続となりルーカス関連作品はじめ多くの映画で腕を振るった。優れたクリエーターを多数輩出したほか技術開発、CG部門が独立してピクサーを設立するなど映画界に貢献している。

『新たなる希望』冒頭シーンの撮影風景
photo by Getty Images
第50回アカデミー賞で『新たなる希望』が最多受賞
大ヒットした『新たなる希望』は、78年開催の第50回アカデミー賞でも注目を浴びた。作品、監督を含む10部門にノミネートされ、作曲、美術、衣装デザイン、編集、視覚効果、録音、特別賞(音響効果)の7部門でオスカーを獲得。この年の最多受賞作になった。またマーク・ハミルとC3-PO、R2-D2は特別業績賞のプレゼンターを務めた。

登壇したマーク・ハミルら
photo by Getty Images
3.75インチフィギュアほかマーチャンダイジングも画期的
ルーカスは、当時の映画界で軽視されていたマーチャンダイジングに着目。20世紀フォックスとの『新たなる希望』契約時に関連商品に関する権利を入手した。映画が大ヒットするとおもちゃを中心に無数の「スター・ウォーズ」関連商品が発売され、巨大な市場を形成。中でも3.75インチフィギュアは多くのコレクターを生み出した。

熱烈なファンも多い「スター・ウォーズ」のフィギュア
Photo by Ian Forsyth/Getty Images