UNSTOPPABLE ACTORS 10 〜 世界を虜にするハリウッド俳優たち〜【 PART ２】

チャーミングな笑顔と確かな演技で心を掴む
ぺドロ・パスカル

1975年4月2日生まれ、チリ・サンティアゴ出身。両親に連れられデンマークに亡命した後、アメリカに移住。いくつかの短編映画に出演後、「バフィー ～恋する十字架～」「グッド・ワイフ」「グレイスランド 西海岸潜入捜査ファイル」「メンタリスト」など数多くのTVシリーズにゲスト出演し、「ゲーム・オブ・スローンズ」のオベリン・マーテル役で人気者に。「ナルコス」でメインキャラクターを演じて存在感を示し、「マンダロリアン」「THE LAST OF US」では主演を務めて世界的な知名度を得た。映画では『キングスマン：ゴールデン・サークル』での怪演が圧巻だったペドロは、『ワンダーウーマン 1984』『グラディエーターⅠⅠ 英雄を呼ぶ声』などのハリウッド超大作から、『マッシブ・タレント』『ドライブアウェイ・ドールズ』といった個性的な作品まで幅広く活躍。『野生の島のロズ』では声優も務めた。イケオジブームを牽引する人気俳優の代表格で、コメディでは体当たりで観客を大いに笑わせ、シリアスドラマでは渋さを醸し出し、悪役もしたたかに演じるペドロ。『ビール・ストリートの恋人たち』では、短い出演ながらもキーパーソンを演じ、強い印象を残している。

『ファンタスティック４：ファースト・ステップ』【 公開中 】

宇宙ミッション中の事故で特殊能力を得た「ファンタスティック４」は、その力と正義感で人々を救っていたが、天才科学者でチームリーダーのリードのある行動がきっかけで、惑星を食い尽くす規格外の敵が地球に脅威をもたらす。体がゴムのように伸縮自在になるリード・リチャーズ／ミスター・ファンタスティック役のペドロは、有名なヒーローを演じることが怖かったそうだが、葛藤を抱えながらも全人類を救うために立ち向かうリードを魅力的に体現している。

『ファンタスティック４：ファースト・ステップ』　配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2025 20th Century Studios / © and ™ 2025 MARVEL.

近況１）
1月、第81回ゴールデングローブ賞授賞式に、右腕にアームホルダーをつけて出席したペドロ。実家の階段から転げ落ちて右腕を骨折したという彼は、1月末に手術をしたという。2月中旬には「THE LAST OF US」シーズン2の撮影が始まったようだが、骨折の影響は特になかった模様で一安心。「THE LAST OF US」はシーズン3の制作も決定している。

近況２）
5月、第78回カンヌ国際映画祭に黒のタンクトップ姿で現れたペドロ。彼の彫刻のような上腕二頭筋にうっとりした人が続出し、ネット上で大騒ぎに！　次々と絶賛コメントと画像がアップされ、SNSはペドロのタンクトップ写真で埋め尽くされたほど、世界中で彼のスタイルに夢中になる人が多かった。4月に50歳になったペドロの人気は上がる一方だ。

近況３）
4月、『サンダーボルツ*』のロンドンプレミアに参加したペドロは、トランス女性のサポートを表明するTシャツを着用。彼の妹でモデルのラックス・パスカルはトランスジェンダーであることを公表しているが、英国最高裁判所が「女性の法的な定義は生物学的に女性で生まれた人であるとする」という判決を出したため、この表明をしたと思われる。

Coming Soon！ 気になる待機作

『Materialists（原題）』
『パスト ライブス／再会』のセリーヌ・ソン監督とA24が再タッグを組んだロマンティック・コメディ。結婚仲介業の女性をダコタ・ジョンソンが演じ、ペドロは彼女が揺れ動く二人のうち、完璧な男性を演じる。もう一人は元彼で、演じるのはクリス・エヴァンス。

『スター・ウォーズ／マンダロリアン・アンド・グローグー』
ペドロが演じる孤高の賞金稼ぎマンダロリアンと、フォースの力を秘めた孤児グローグーの絆を描く大ヒットドラマシリーズ「マンダロリアン」の劇場版。シガーニー・ウィーヴァーが新キャラクターを演じる。2026年5月22日に日米同時公開で、邦題も決定した。

『Avengers: Doomsday（原題）』
2026年冬に公開予定の「アベンジャーズ」シリーズ最新作。ロバート・ダウニーJr.が悪の科学者ドクター・ドゥームを演じ、ルッソ兄弟が監督を務める。ペドロは『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』のリード・リチャーズ役でシリーズに参戦する。

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