映画ファンなら見逃せない、今注目の10人。演技力はもちろん、個性も魅力も抜群でハリウッドを支え続ける実力派ばかり。これまで築いてきたキャリアと共に、待機作の情報や近況をたっぷりとお届けします!(文・清水久美子/デジタル編集・スクリーン編集部)
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北欧の至宝、もうすぐカムバック!
マッツ・ミケルセン

1965年11月22日生まれ、デンマーク・コペンハーゲン出身。18歳の時にミュージカルに出演したのをきっかけにダンサーとして活動開始。1996年にデンマークのオーフス国立演劇学校に入学し、短編映画『Café Hector(原題)』で俳優デビュー。同年、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『プッシャー』で長編映画デビューした後は、次々と映画に出演。主演作『しあわせな孤独』が高い評価を受け、『キング・アーサー』でハリウッドに進出。『007/カジノ・ロワイヤル』で悪役ル・シッフルを演じて、世界的にブレイクを果たした。『誰がため』『偽りなき者』などの母国映画と、『タイタンの戦い』『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』といったハリウッド作品に並行して出演しつつ、2013年から始まったTVシリーズ「ハンニバル」でタイトルロールの猟奇殺人犯を演じて人気を不動のものに。以降、『ドクター・ストレンジ』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』などの超大作で活躍し、『ライオン・キング:ムファサ』では声優を務め、美しい歌声も響かせた。

▼1988~89年頃のダンサー時代のマッツ
マッツ・ミケルセンの公式Instagram(@theofficialmads)より

日本公開が待ちどおしい新作はコレ!

『Den sidste viking(原題)』

『アダムズ・アップル』などの映画で何度も一緒に仕事をしているアナス・トマス・イェンセン監督の、10月9日にデンマークで公開予定の最新作『Den sidste viking(原題)』に主演するマッツ。刑務所から出所した弟は強盗で得た金をあてにしていたが、マッツ扮する兄は精神疾患によって金を埋めた場所が思い出せない。ニコライ・リー・カースが弟を演じており、ブラックユーモア満載。風変わりなキャラクターを演じるマッツの怪演が楽しみ。

▼共演のニコライ・リー・カースとマッツ
TrustNordiskのInstagram(@trustnordisk)より

最近、なにしてた…? 近況NEWS 1・2・3!

近況1)
4月に日本で開かれた「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」と、5月開催の「大阪コミコン2025」に出席したマッツ。後者には「ハンニバル」の共演者ヒュー・ダンシーと登場してファンを沸かせた。今回の来日ではゆっくりできたようで、あちこちでマッツの目撃情報が。なんと、寿司屋で偶然マッツと隣り合わせになった人も!

▼大阪コミコンにヒュー・ダンシーと共に参加したマッツ
Photo:野村信重

近況2)
5月、第78回カンヌ国際映画祭内の酒造メーカー・カンパリのイベントで、アイコニックなカクテルであるネグローニに、マッツはこれまで演じてきたキャラクターからインスピレーションを得たアレンジを加え、独創的で特別な「マッツ・ネグローニ」を自ら振る舞い、来場者を魅了した。味はスモーキーかつ爽やかで、洗練された柑橘系風味だそう。

近況3)
「ハンニバル」でマッツが演じた猟奇殺人犯は人体を食すことで有名だが、彼が料理をする姿は美しすぎて見入ってしまう。その料理の秘密を紐解くレシピ集「ハンニバル・レクター博士の優雅なお料理教室」が発売された。「心臓のタルタルのタルト」「腕の生ハムの羽飾り」などのレシピに、関係者による逸話や撮影現場の舞台裏写真も掲載されている。

「ハンニバル・レクター博士の
優雅なお料理教室」
 
ジャニス・プーン・著、
加藤輝美(訳)(晶文社)

Coming Soon! 気になる待機作

『Sirius(原題)』
約1万4000キロに及ぶグリーンランドの凍てつく海岸線という、極寒の危険な場所の防衛任務を担う実在のデンマーク特殊部隊「シリウス・パトロール」を題材にしたアクションスリラーに主演。任務中に国際的な事件に巻き込まれる隊員を中心に描かれる模様だ。

『Dust Bunny(原題)』
「ハンニバル」のクリエイター、ブライアン・フラーが監督を務めるホラー映画に主演。ベッドの下に潜む邪悪なモンスターを退治するため、8歳の少女が隣人の謎めいた男を雇う物語。シガーニー・ウィーヴァー、デヴィッド・ダストマルチャンらが共演する。

『The Black Kaiser(原題)』
 2019年の主演作『ポーラー 狙われた暗殺者』の続編となるアクションスリラー。タイトルの“ブラック・カイザー”はマッツが演じている暗殺者ダンカン・ヴィズラのあだ名。前作に続いて、カミーユを演じたヴァネッサ・ハジェンズの出演も発表されている。

『Last Meals(原題)』
 元ホワイトハウスのシェフで、現在は刑務所の死刑囚の最後の食事を調理する主人公を演じる。無罪を主張してハンガーストライキを続ける死刑囚と出会い、彼が無実かもしれないと考えるようになり、真相を探ろうとするシェフ。死刑囚役はボイド・ホルブルック。

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