世界的な社会現象を巻き起こし、アカデミー賞2冠に輝いた前作『ウィキッド ふたりの魔女』。その興奮を凌ぐスケールで描かれる完結編『ウィキッド 永遠の約束』をもって、この壮大な物語がいよいよ幕を閉じます。本特集では、キャストインタビューや楽曲解説を交え、今作の魅力をいち早く余すことなくご紹介します!(文・編集部、宇田夏苗(コラム)、斉藤博昭(インタビュー)/デジタル編集・スクリーン編集部)

ふたりの魔女と、彼女たちを取り巻く人々

画像1: ふたりの魔女と、彼女たちを取り巻く人々

エルファバ(シンシア・エリヴォ)
逃亡生活を送りながら、森の奥で魔法の書・グリムリーを研究し魔法を磨く。動物の自由と正義のため、オズの魔法使いの正体を暴こうと孤独に戦う。

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グリンダ(アリアナ・グランデ)
オズの“善”の象徴として崇拝されるが、その生活に虚しさを感じている。エルファバと疎遠になったことが心に影を落とし、自身の役割を自問する。

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マダム・モリブル(ミシェル・ヨー)
オズの秩序を守る報道官。天候を自在に操る力を持ち、その影響力はオズ全土に及ぶ。

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オズの魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム)
エメラルドシティの支配者。保身のため動物の声を奪い、恐怖心で支配を続けるが権力は崩壊寸前。

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フィエロ (ジョナサン・ベイリー)
グリンダとの結婚を控える護衛隊長。任務で“悪い魔女”を追うが、エルファバへの想いに葛藤する。

画像6: ふたりの魔女と、彼女たちを取り巻く人々

ネッサローズ(マリッサ・ボーディ)
マンチキン国の総督で、エルファバの妹。姉の行動が招いた余波により身の安全を脅かされる。

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ボック(イーサン・スレイター)
ネッサの下で働き彼女を献身的に支えるが、心の奥ではかつて慕ったグリンダを想っている。

画像8: ふたりの魔女と、彼女たちを取り巻く人々

ファニー(ボーウェン・ヤン)&シェンシェン(ブロンウィン・ジェームズ)
グリンダを熱愛する二人組。今や彼女が最も信頼する補佐官として公私ともに支えている。

コラム:「オズの魔法使い」を知っていると10倍面白い!『ウィキッド 永遠の約束』〜原作と映画をめぐる旅〜

画像: 鑑賞前にチェック推奨!映画『オズの魔法使』(1939) 観ておくと『永遠の約束』がさらに深く楽しめます。 photo by GettyImages

鑑賞前にチェック推奨!映画『オズの魔法使』(1939)
観ておくと『永遠の約束』がさらに深く楽しめます。
photo by GettyImages

「オズの魔法使い」の序文に、作者のライマン・フランク・ボームはこう記している。「昔ながらのおとぎ話は、いまでは多分、古典に分類されている。新しい『不思議なお話』を求めているいまの子どもたちにとにかく楽しんでもらいたくて、このお話を書いた」。

1900年にアメリカで出版されたこの本は、たちまち子どもたちを夢中にさせたが、児童文学の権威者や教員、司書の評判は今ひとつだったという。理由は、その内容の革新性にあったようだ。それ以前に読まれていたのはグリムやアンデルセンなどヨーロッパの童話が中心で、「オズの魔法使い」はようやくアメリカで誕生した新たなファンタジーだった。これまで何度も映画や舞台、アニメやテレビドラマ化されているが、もっとも有名なのはジュディ・ガーランド主演の映画『オズの魔法使』(1939)。カンザスの場面はセピア調のモノクロ、オズの世界に足を踏み入れると一転、テクニカラー撮影の映像が目に飛び込んでくる斬新な作品だった。

今回の映画の原作はミュージカル劇「ウィキッド」だが、その大元はグレゴリー・マグアイアが「オズ」の物語に着想を得て書いた小説「ウィキッド 誰も知らない もうひとつのオズの物語」(1995)だ。「ウィキッド」上演のニュースは大きな期待を持って受け入れられ、実際に2003年のサンフランシスコでのトライアウトを観劇したとき、家族連れも目立つ観客が熱狂に、オズの物語の人気を認識した。

ミュージカル劇の1幕が映画『ウィキッド』の『ふたりの魔女』、2幕が『永遠の約束』にあたるが、たんにシーンを置き換えたわけではない。世界観は広がりキャラクターの関係は豊かさを増している。ボームの原作は、竜巻によってオズ王国に飛ばされたドロシーが、マンチキン国を独裁していた東の悪い魔女を圧死させるというところから始まる。北の良い魔女は彼女に悪い魔女が履いていた不思議な力を持った銀の靴を与え、ドロシーは家に帰るためにエメラルドの都にいるオズの魔法使いのもとへ。ドロシーがかかし、ブリキの木こり、臆病なライオンと冒険を繰り広げるストーリーは奇想天外で不思議で、オズは何者なのか?善い魔女と悪い魔女とは?という謎が残る。その答えをくれるのが、前作『ふたりの魔女』と本作『永遠の約束』だと言えるだろう。

原作を読んでいなくても単独の作品として楽しめるが、映画を見たら原作がどうなっているのかが気になるし、原作を読むと映画、さらには舞台を見たくなるはず。そんなふうに行ったり来たりする中でわかるのはストーリーの先見性と普遍性だ。友情、愛はもちろんのこと、差別や偏見、権力など今の世界が丸ごと描かれていることに驚かされる。オズの物語は最強なのだ。

『ウィキッド 永遠の約束』
2026年3月6日(金)公開
アメリカ/2025/2時間17分/配給:東宝東和
監督:ジョン・M・チュウ
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、マリッサ・ボーディ、ボーウェン・ヤン、ブロンウィン・ジェームズ

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