カバー画像:『ブルームーン』より © 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED
イーサン・ホーク コメント
ロレンツ・ハートの愛と嫉妬と憧憬を名演し
アカデミー賞主演男優賞にノミネート
Photo by GettyImages
ハリウッド・スターの中でも独自の道を行く俳優というイメージがあるイーサン・ホーク。『ブルームーン』で第98回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、その演技派ぶりに高い評価が集まっている。すでに全米映画批評家協会賞賞やロサンゼルス映画批評家協会賞など重要な主演男優賞を受賞しており、オスカーでも有力候補とされている。
アカデミー賞は今回が5回目のノミネートで、これまで『トレーニング デイ』と『6才のボクが、大人になるまで。』で助演男優賞部門、『ビフォア・サンセット』と『ビフォア・ミッドナイト』で脚本賞の候補に挙がり、主演男優部門では初候補。しかし受賞はまだなので、円熟期を迎えたホークの初の栄冠なるかに注目が集まっている。
『ブルームーン』のリチャード・リンクレイターとホークの関係も長く、ビフォア・シリーズの第1作『恋人まで距離(ディスタンス)』(95)を皮切りに、『ニュートン・ボーイズ』(98)『テープ』(01)『ウェイキング・ライフ』(01)『ビフォア・サンセット』(04)『ファーストフード・ネイション』(06)『ビフォア・ミッドナイト』(13)『6才のボクが、大人になるまで。』(14)といったコラボ作品で30年の間に濃厚な信頼関係を築いてきた。
そのホークが『ブルームーン』で演じるのは、戦前のブロードウェイで活躍した伝説的作詞家ロレンツ・ハート。しかし彼のかつての栄光の時代は過ぎ、長年のパートナー、リチャード・ロジャースはニュー・パートナー、オスカー・ハマースタイン2世と新たな黄金時代に入ろうとしていた。歴史のはざまに置かれたハートの複雑な心境をホークは完璧に体現していると評されている。ホーク自身もロバート・カプロウの書いた脚本は屈指の出来栄えだったと言う。
「リック(監督)から脚本が届いたのは10〜12年程前で、大きな声で笑ってしまいました。すぐリックに電話してこの映画を作ろうと言ったのですが、君がこの役を演じるのはまだ早すぎる、と言われ、時期を待つことになったんです。その後、2〜3年ごとに集まって改良された脚本を読み続けましたが、次第に洗練されていき、ついに撮影する時がやってきたんです」と実現までに時間がかかったことを明かしている。
ハートが書いた歌詞を「魔法のようでダイナミック。ユーモラスでほろ苦く、心を揺さぶる。そのすべてが共存している」とホークは語る。まるで往年のハートとロジャースのような名コンビぶりを見せるホークとリンクレイターの新たなコラボぶりを堪能したい。
『ブルームーン』
3月6日(金)公開
アメリカ/2025年/1時間40分/ロングライド配給
監督:リチャード・リンクレーター
出演:イーサン・ホーク、マーガレット・クアリー、ボビー・カナヴェイル、アンドリュー・スコット
© 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED

