信が王騎将軍から矛を引き継いでから3年後が舞台となるシリーズ第5弾。原作屈指の人気エピソード「合従軍編」を描き、シリーズ最大規模の攻防戦が展開する。さらなる高みを目指し激動の戦場へと身を投じる主人公・信役の山﨑賢人が感じた信、そして自分自身の成長と変化とは。また、進化し続けるアクションへの思いとは。(文・タナカシノブ写真・野口貴司(san drago)/スタイリスト・伊藤省吾(sitor)/ヘアメイク・永瀬多壱(VANITÉS)) 
ブルゾン¥66,000、Tシャツ¥5,500、パンツ¥7,700 以上全てヴィンテージ(ベルーフ原宿)
時計¥5,104,000(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ) 他スタイリスト私物

“信のように成長した姿で「キングダム」をより面白いものにできれば”

山﨑賢人 プロフィール

1994年生まれ。東京都出身。2010年に俳優デビュー。『キングダム 大将軍の帰還』(24)で第48回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。近年の主な主演作品は、映画「キングダム」シリーズ(19~24)、『劇場』(20)、『陰陽師0』(24)、『アンダーニンジャ』(25)、ドラマ「今際の国のアリス」シリーズ(20~25)、映画&ドラマ「ゴールデンカムイ」シリーズ(24〜26)など。待機中の主演作は2027年2月公開予定の映画『殺人の門』、『腹をくくって』など。2028年にはNHK大河ドラマで「ジョン万」にて主演を務め、幕末に生きた高知県出身のジョン万次郎こと中濱万次郎の波瀾万丈な生涯を演じる。

── これまで以上に熱く濃い戦い、人間ドラマが描かれます。原作の連載20周年を迎える今年に公開されるに相応しいエピソードです。本作においての信の覚悟をどのように受け止めたのか、どんなところを意識して演じたのかを教えてください。

「『キングダム』の象徴的存在でもあった王騎将軍、それを演じた大沢(たかお)さんがいない状態での『キングダム』が初めてだったので、自分が『キングダム』を引っ張らないと! という気持ちは大きかったです。話も切り替わりますし、信も“千人将”になっていて、成長している姿があって。その成長した姿で『キングダム』をより面白いものにできればいいなと思っていました。大沢さんからもらったもの、あの魂みたいなものは確実に自分の中に大きくある。それはこの先もずっとあるもの。そんなところを意識しながらやっていた気がします」

── 前作で大沢さんと登壇したイベントでのお二人のやりとりはかなり印象的でした。涙を流しながら取材をするなんてことはほぼないので。

「僕もイベントとかで泣いたのは初めてです。思い出しても、『はーぁ』という感じでダメですね。」

── 王騎、そして大沢さんの存在の大きさが伝わってきました。大きなものを失って物語は新章へ。松橋プロデューサーからは「序章になるはずだったけれど、やばい熱になっています」と伺っています。出来上がった映像はいかがでしたか?

「今までの『キングダム』も本当にすごかったんですけれど、今回は一番スケールがすごいんじゃないかって感じで、なんかうれしかったです」

── 山﨑さんのキレッキレのアクションもさらに進化して、松橋プロデューサーからは「日本のトム・クルーズにしたい! というか、なります!」という言葉も出ていました。そのために気合を入れてがんばり続けるそうです。

「そう言ってくれるなら、僕も気合を入れてがんばります!」

── たくさんの作品でご一緒している松橋プロデューサーはどんな存在ですか? 信頼しかないともおっしゃっていましたが。

「うれしいですね。本当に長いことたくさんの作品でお世話になっています。松橋さんと話している時はいつも本当にワクワクするし、いつも挑戦を一緒にしてきたので、これからもいろいろな挑戦を一緒にできたらうれしいなと思っています」

── 同じくシリーズスタートから本作をともに支えている嬴政役の吉沢亮さんについても伺いたいです。同じものを目指しながらもそれぞれの場所で戦いに挑む2人を演じていますが、信と嬴政のように離れていてもお互いに心の支えのような存在になっているのかなと。山﨑さんにとって吉沢さんは役者として、人間としてどのような存在ですか?

「まさに心の支えです。なんて言うのかな…。仲も良いと思っているし、やっぱり安心しますよね。役者として本当に素晴らしいです。1作目の時には一緒にいろいろ戦ったりしていたけれど、2、3、4ではそういうシーンはなくて。王座にいて、言葉でみんなを説得する。王としてのトークというのかな。あれだけ説得力のある“言葉”のお芝居ができるのは本当にすごいってずっと思っています」

── 吉沢さんは、山﨑さんのアクションを見てしまったら、ちょっと自分はもうアクションはいいかな…なんて思ってしまうとおっしゃっていました。

「お亮もアクションすごいけどね。でも、そうやって褒めてもらえるのはうれしいです。お亮のお芝居は昔から技術的にも巧いと思っていたし、存在感もあるし、いろいろなジャンルのことができる。役者としても人としてもずっとすごく好きです。」

── スケールが大きいですよね。松橋さんとも日本のトム・クルーズと国の宝と2本柱のすごい作品ですと(笑)。

「お亮は国宝になったけれど、僕はトム・クルーズにはなってない(笑)」

── なる予定だそうです!

「あははは。近づけるようにがんばります!」

── アクションシーンといえば、最新作では信と同じく大将軍を志す若き将・蒙恬、王騎と同じ王一族の宗家嫡男の王賁といった新キャラクターも多数登場します。志尊淳さん演じる蒙恬、神尾楓珠さん演じる王賁と挑む戦い、アクションシーンの感想をお聞かせください。

「蒙恬役の淳くんは、同い年。20代前半で共演して今回が2回目でしたが、最初の共演時からすごく頼もしい存在でした。今回、シーンとしては少ないけれど、メンバーに同世代の淳くんがきてくれるのは当時と変わらず頼もしかったし、うれしかったです。そして、カッコよかったです、蒙恬。神尾くんは初めて共演させてもらって感じたのは王賁としての鋭さみたいなものをカッコよく演じていると思いました。すごく話しやすくて、いいメンバーが同世代のところに来てくれたことが本当にうれしかったです」

── 切磋琢磨する仲ですからね。

「これからがもっと楽しみです!」

※全文はSCREEN2026年8月号に掲載

CHARACTER

信(山﨑賢人):中華・西方の国「秦」にて、戦争孤児として育つ。死別した幼馴染の漂とそっくりな秦の若き国王・嬴政のもと、天下の大将軍を目指している。「馬陽の戦い」で死闘を繰り広げた総大将の王騎将軍から矛を引き継いだ。

『キングダム 魂の決戦』
2026年7月17日(金)公開
日本/2026年/東宝 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給
監督/佐藤信介
脚本/黒岩勉・原泰久
出演/山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、志尊淳、神尾楓珠、山田裕貴、坂口憲二、豊川悦司、小栗旬 他

© 原泰久/集英社
© 2026映画「キングダム」製作委員会

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