現代映画界の最前線を走り続ける希代の映像作家クリストファー・ノーラン。アカデミー賞の頂点に輝いた『オッペンハイマー』の次に選んだ題材は、約2800年前に生まれた冒険物語の原点「オデュッセイア」。そして、その壮大な物語を映像化するため、ノーランが挑んだのは映画史上初となる全編IMAX®撮影。作家、物語、映像 ── それぞれの“極”が交わる『オデュッセイア』。その全貌に迫る。(文・神武団四郎(序文)、平沢薫(4つの逸話)、編集部(作品紹介、NYプレミア)/デジタル編集・スクリーン編集部)

作品紹介(文・編集部)

ストーリー

画像: ストーリー

トロイア戦争に発ってから約20年。イタケの王オデュッセウスは故郷に戻っていなかった。王妃ペネロペ、王子テレマコスがオデュッセウスを待つ王宮では、王の不在に乗じてペネロペとの結婚を望む求婚者たちが連夜宴を催していた。危機感を募らせたテレマコスは、父の行方を探り始める。

その頃、長い旅の果てにオギュギア島へ漂着していたオデュッセウスは、自らが辿ってきた過酷な道のりを思い起こす。仲間たちと故郷イタケを目指してトロイアを発った彼を待ち受けていたのは、一つ目の巨人や魔女、荒れ狂う海──想像を絶する苦難の数々だった。果てしなく険しい帰路に挑む父と、顔も知らない父を追い求める息子。イタケに大きな危機が迫る中、希望を捨てない二人を待つ運命とは。

キャラクター紹介

画像: オデュッセウス(マット・デイモン)

オデュッセウス(マット・デイモン)

オデュッセウス(マット・デイモン)
知勇を合わせ持つイタケ王。トロイア戦争の帰路、冒険心からの選択が苦難を招く。

画像: ペネロペ(右)とメラント(左)

ペネロペ(右)とメラント(左)

ペネロペ(アン・ハサウェイ)
王不在の中、玉座を守るイタケの王妃。夫への愛と、不届き者への怒りを胸に秘める。

メラント(ミア・ゴス)
ペネロペに仕える侍女。忠誠心は低い。

画像: テレマコス(トム・ホランド)

テレマコス(トム・ホランド)

テレマコス(トム・ホランド)
オデュッセウスとペネロペの一人息子。顔も知らぬ父を探して旅に出る。

画像: アンティノオス(ロバート・パティンソン)

アンティノオス(ロバート・パティンソン)

アンティノオス(ロバート・パティンソン)
ペネロペに求婚する者の一人。やがて強硬手段を画策する。

画像: エウマイオス(ジョン・レグイザモ)

エウマイオス(ジョン・レグイザモ)

エウマイオス(ジョン・レグイザモ)
王家に忠実な豚飼。視力を失っているが、テレマコスに剣術を指導。

ヘレネ(ルピタ・ニョンゴ)
スパルタ王妃。その美貌がトロイア戦争のきっかけとなった。

メネラオス(ジョン・バーンサル)
スパルタ王。オデュッセウスの武勇をテレマコスに語る。

アガメムノン(ベニー・サフディー)
トロイア戦争時のギリシャ軍総大将。メネラオスの兄。

神秘の存在

アテナ(写真右/ゼンデイヤ)
知恵と戦いの女神。オデュッセウスにしか見えず、要所で姿を現し語りかける。

画像: キャラクター紹介

カリュプソ(シャーリーズ・セロン)
オギュギア島に住む精霊。漂着したオデュッセウスを歓待し、蓮を与える。

キルケ(サマンサ・モートン)
アイアイエ島に住む孤独な魔女。無作法な者を“ある姿”に変える。

チェックポイント

オデュッセウスの逸話

トロイア戦争の英雄として知られるオデュッセウス。映画を観る前に知っておきたい2つのエピソードを紹介。

知略/トロイの木馬:オデュッセウスの策で、トロイア戦争終結の決め手。巨大な木馬に兵士たちを潜ませ、鉄壁を誇るトロイア城内へ侵入した。

豪胆/オデュッセウスの大弓:誰にも扱えないほどの大弓を引くことができた。12の斧を用いた難題も成し遂げた。

怪物や脅威

原典にも登場する怪物たちが劇中でも数多く姿を現し、オデュッセウスたちの旅を阻みます。その姿は劇場で!

キュクロプス:一つ目の巨人。人間を片手で掴み、そのまま食べてしまう。

スキュラ:六本の管状の首を持つ巨大な怪物。人間を頭から吸い込む。

セイレーン:人間の女性のような姿をしている。歌声で人々を狂気へと導く。

カリュブディス:海上に発生する巨大な渦。船をも飲み込むほどの脅威となる。

『オデュッセイア』
2026年9月11日(金)公開
アメリカ/2026/2時間52分/配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、サマンサ・モートン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン

photo by Melinda Sue Gordon © Universal Studios. All Rights Reserved.

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