助演男優賞
本命は「グリーンブック」のマハーシャラ・アリ。彼は二年前の「ムーンライト」でも同賞を受賞済みで、2回目となるが、その彼を止める可能性がありそうなのは、「キャン・ユー・エバー・フォーギブ・ミー?」で主人公の女性伝記作家の旧友を演じるリチャード・E・グラント、あるいは「アリー/スター誕生」でブラッドリー・クーパーの兄を演じたサム・エリオットのベテラン二人。しかし俳優組合賞はやはり「アリー/スター誕生」が受賞となり、逆転は難しそう?
「ブラック・クランズマン」のアダム・ドライバーは初めてのオスカー候補、『バイス』で息子ブッシュ大統領役のサム・ロックウェルは昨年「スリー・ビルボード」で受賞。この枠は『ビューティフル・ボーイ』のティモシー・シャラメが入ると思われていたので、候補自体サプライズ。
助演男優賞候補
サム・エリオット「アリー/スター誕生」
マハーシャラ・アリ(「グリーンブック」)
サム・ロックウェル(『バイス』)
リチャード・E・グラント(「キャン・ユー・エバー・フォーギブ・ミー」)
アダム・ドライバー(「ブラック・クランズマン」)
助演女優賞
この部門は『ビール・ストリートの恋人たち』でヒロインの母役を熱演したレジーナ・キングが本命となっている。批評家賞も総なめで、文句なしといったところだが、なぜかその彼女が重要な俳優組合賞では候補にさえ入らず、何事か?と思われた。ちなみにこの俳優組合助演女優賞は、オスカーの候補5人に入れなかった「クワイエット・プレイス」のエミリー・ブラントが受賞という、不思議な結果に。今年の賞レースはこういう異例のケースが多すぎる?
最多候補「女王陛下のお気に入り」のエマ・ストーンとレイチェル・ワイズはどちらもウィナー経験者。「ROMA/ローマ」のマリーナ・デ・タビラは下馬評にすら出ていなかったサプライズ。その中で『バイス』でチェイニー夫人を巧演するエイミー・アダムスがレジーナの対抗馬だが、彼女もこれが6回目のオスカー候補で無冠という常連。そろそろ受賞したいけど...?
助演女優賞候補
レイチェル・ワイズ(「女王陛下のお気に入り」)
レジーナ・キング(「ビール・ストリートの恋人たち」)
マリナ・デ・タビラ(「ROMA/ローマ」)
エイミー・アダムス(「バイス」)
エマ・ストーン(「女王陛下のお気に入り」)