『ミッドサマー』(2019)『ムーンライト』(2016)など、幅広いジャンルで注目作を続出するA24。昨今は、賞レースにノミネートされる作品などでもこの映画会社の名前を見かけることが増えてきた。特集1に引き続き、今回はこれまでの10年間の歴史を紐解きながら、A24の魅力についてお届けします。(文・SYO/デジタル編集・スクリーン編集部)

意欲作が大渋滞中で期待度もマシマシ!

名実ともにインディペンデント系スタジオの王者といっていい地位を築いたA24は、この先どこに向かうのか。一時は売却検討のニュースも出たが、エッジーな作品を次々発表し、コスメ会社を設立するなどますますの進撃を続けている。

日本公開がすでに発表されている作品は、安定のホラー路線『X エックス』『LAMB/ラム』に加えて、『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督の新作『メン(原題)』(ジェシー・バックリー主演)に、『20センチュリー・ウーマン』に続くマイク・ミルズ監督作『カモン カモン』、ケイリー・ライカート監督作『ファースト・カウ(原題)』などだが、今後解禁されるものも控えており、A24作品ラッシュになる可能性も!

画像: 2022年夏公開

2022年夏公開

『X エックス』
2022年夏公開

監督: タイ・ウェスト
出演: ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ(キッド・カディ)
配給: ハピネットファントム・スタジオ
©2022 Over The Hill Pictures LLC AllRights Reserved.

舞台は1979 年の米国。3組のカップルが映画撮影のため訪れた家の家主は、殺人鬼夫婦だった! A24映画初となるシリーズ化作品の第1弾。

新世代絶叫クイーン、ミア・ゴス

画像: 2022年秋公開

2022年秋公開

『LAMB/ラム』
2022年秋公開

監督: ヴァルディミール・ヨハンソン
出演: ノオミ・ラパス、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
配給: クロックワークス

@2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS,FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON

ノオミ・ラパスってだけでもう面白い!

本国のほうでは、『A GHOSTSTORY ア・ゴースト・ストーリー』のデヴィッド・ロウリー監督が本格ファンタジーに挑んだ『ザ・グリーン・ナイト(原題)』や、『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』などA24とも縁が深いコリン・ファレル主演作『アフター・ヤン(原題)』に続き、ジェシー・アイゼンバーグがジュリアン・ムーアを主演に迎えた長編監督デビュー作『ホエン・ユー・フィニッシュ・セイビング・ザ・ワールド(原題)』、A24初の世界配給作品『スイス・アーミー・マン』の監督コンビ、ダニエルズがミシェル・ヨーを主演に迎えマルチバースを題材にした『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(原題)』などが公開。

制作中の作品でいうと、蜜月関係が続くアリ・アスター監督の新作『ディスアポイントメント・ブールバード(原題)』(主演はホアキン・フェニックス!)、『マリッジ・ストーリー』のノア・バームバック監督の新作『ホワイト・ノイズ(原題)』、『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がブレンダン・フレイザーと組む『ザ・ホエール(原題)』など、人気監督の作品が多数。

バームバック監督とは『ヤング・アダルト・ニューヨーク』などでもつながりがあり、A24の特長である「映画作家と共に歩んでいくスタジオ」は継続中。作家性を大切にするA24は、今後も斬新な作品を世に送り出し、我々を驚かせ続けてくれることだろう。

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