第95回アカデミー賞にて作品賞を含む主要8部門にノミネートされた注目作『イニシェリン島の精霊』が、2023年1月27日(金)より全国ロードショー。見事、俳優部門(主演男優賞/助演男優賞)にてノミネートを果たしたコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンにインタビューをうかがいました。マーティン・マクドナー監督との再タッグで話題の本作。脚本が届いたときの心境や、監督作品についての想いに注目です。

(ブレンダン・グリーソン インタビュー)
“『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)以来で、マクドナー組の面々と再会できたのは格別の喜びでした”

── マーティン・マクドナーの脚本が届いた時は、どんな心境になりましたか?

自分が書いた脚本の映画を撮ることにこだわっているのだな、と感じました。マーティンはビジョンがとてもはっきりしていて、言葉で構想したことを正確に具現化します。最初の時点で構想が固まっています。その才能でアカデミー賞を獲ったのです。

『シックス・シューター』(2004)はみごとな短編でした。話も面白いし、大胆不敵だし、受ける要素が満載でした。この映画の企画は進んでいましたが、映画産業自体が微妙な時期でした。当日現場に入るまで予測できなかったんです。ですが、脚本はとても興奮する内容でした。とにかく撮影が待ち遠しかったです。

それと、『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)以来で、マクドナー組の面々と再会できたのは格別の喜びでした。

── 今作での役柄は『ヒットマンズ・レクイエム』(2008)の役に比べると、愛想が少ないと思えますが、演じられてみていかがでしたか?

はい、控えめに言っても、そうでした。とても荒くれた、とげとげしい役でした。映画の脚本が、コリンとの普段の関係にも影響するのではないか、と心配しました。ですが、役になりきろうとし過ぎないほうがよいだろうと思っていました。

以前にも役に入りすぎて、誰も近寄らなくなり話かけられなくなったことがあります。孤独な空間に入り込む人と、そんなことは意味が無い、と考える人がいます。私の場合は、その人のやり方で、呼吸を合わせようとしてくれる人のほうがやりやすいです。コリンが撮影に合流した時、「そんなに、よそよそしくしないでくれよ。」と言ったことを覚えています。常に撮影している日中は違いましたけどね。

── 映画を通して、道徳的にはいかがなものか、と思われるところが多々あります。撮影現場では、何故そうなるのかを議論したりしましたか?

脚本の全てをリハーサルしました。これがとても役に立ちました。やりたいとか、やりたくないとかは関係なしに、マーティンは全員を参加させました。リハーサルを通して芝居を固めていきます。

例えば、映画が始まる前のコルムとパードリックの関係性です。登場人物は、さまざまな過去を背負っています。それがなんとか噛み合うように工夫します。私の場合は、コルムが、パードリックとの関係の中で、取る行動や、発する言葉の動機を考えるのです。

『イニシェリン島の精霊』
2023年1月27日(金)公開

舞台は本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの孤島・イニシェリン島。パードリックは長年の友人であるはずのコルムからある日突然、絶縁を告げられる。理由がわからず戸惑うパードリックは、実妹であるシボーンや隣人ドミニクの助けを借りてコルムとの関係の修復を試みるが…事態は衝撃的な結末へと向かっていく。

監督: マーティン・マクドナー
出演: コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン、バリー・コーガン
配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン
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