シルヴェスター・スタローン演じるロッキーを師に、新時代のチャンプとなった男アドニス・クリードを描く人気シリーズ最新作『クリード 過去の逆襲』が間もなく日本上陸。本作で主演と監督を兼ねるマイケル・B・ジョーダンの魅力と共に、クリードが向き合う最大の試練を描く本作の見どころをお届けしましょう。

「クリード」シリーズ第3弾 『クリード 過去の逆襲』

伝説のボクサー、ロッキーの魂を受け継ぐチャンプ、クリードの前にムショ上がりの幼なじみデイムが現れる。再会を喜ぶクリードだが、家族同然のデイムを宿敵に変えてしまう、誰にも言えない過去の過ちがあった……。

「クリード」シリーズの第3弾は亡き父アポロと師匠ロッキーがかつて手にしたヘビー級タイトルを獲得して引退していたアドニス・クリードのさらなる挑戦を描く復活の物語。アドニスを演じるのはこれが3度目となるマイケル・B・ジョーダンで彼は本作で監督デビューも飾っている。

アドニスの妻ビアンカは『ソー:ラブ&サンダー』(2022)のテッサ・トンプソンが再演。そして幼なじみにして最大の敵となるデイムを演じるのは『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)などでいま注目のジョナサン・メジャース。アドニスとビアンカの娘アマーラに扮するのはこれがデビュー作となるミラ・デイヴィス=ケント。

脚本は『ドリームプラン』(2021)のザック・ペイリン、撮影は『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)のクレイマー・モーゲンソー、音楽はジョセフ・シャーリーが担当している。

あらすじ

画像: あらすじ

数々の激戦を制し、いまはプロボクサーを引退してジムを経営しているアドニス・クリード。妻ビアンカは音楽のキャリアで成功を収めた後、プロデュース業に転身しようとしている。二人は幼い娘アマーラ、アドニスの母メアリー・アンと共に幸福な生活を送っていた。

ある日そんなアドニスの前にある男が現われる。彼はアドニスの幼なじみデイミアンことデイム。10代のころアドニスはデイムからボクシングを教わっていた。だが二人は路上で起きた暴力事件に巻き込まれ、その結果デイムが18年間刑務所に服役することになったが、その時の真相はアドニスの胸にしまわれていた。

出所してきたデイムは最初は穏やかに旧友アドニスに接近してくるが、やがてアドニスのジムに所属するチャンプ、チャベスとのタイトルマッチで人生を取り返そうとする本音を見せる。この無謀と思われたタイトルマッチが実現すると、デイムはこの日のために鍛えた実力を発揮し、リング界に激震が走る。そしてアドニスは敵意をむき出しにしてきたかつての友人と対決しなくてはならない運命を悟るのだった。

登場人物紹介

アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)

画像: アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)

アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)

元ヘビー級世界チャンピオンで、師匠に伝説のボクサー、ロッキー・バルボアを持つ。父はロッキーの前のチャンプだったアポロ・クリード。現在はジムを経営し、妻ビアンカと娘に囲まれ順風満帆な生活を送る。しかし少年時代の隠していた過去を知る幼なじみデイムが現われ、予想もしていなかった事態に。

デイム(ジョナサン・メジャース)

画像: デイム(ジョナサン・メジャース)

デイム(ジョナサン・メジャース)

アドニスが少年時代につるんでいた仲間で、ボクシングの優秀な才能を持っていた。アドニスと出かけた時、危険な事態に巻き込まれ、その結果18年間の服役を課される。成功した人生を送るアドニスへの嫉妬を胸に、現チャンプとのタイトルマッチで劇的勝利。さらにアドニスを追い詰めていく。

ビアンカ(テッサ・トンプソン)

画像: ビアンカ(テッサ・トンプソン)

アドニスの愛する妻。進行性の難聴と闘い、アドニスの愛と歌手としての成功も両方で幸福をつかんだ強さを持つ女性。今は仕事をプロデューサー業にシフトチェンジしている。時に迷い悩んだりすることも多いアドニスを精神面で支える最大の理解者。二人には娘のアマーラがおり、ボクシングに興味あり?

共演者が語る監督マイケル・B・ジョーダン

画像: 『クリード 過去の逆襲』演出中のマイケル

『クリード 過去の逆襲』演出中のマイケル

ジョナサンが見た監督マイケル

画像: ジョナサンが見た監督マイケル

僕はマイケルが大好きなんだ。彼にとって初めての監督作になるのだけど、彼はどうするべきか自信を持っていた。マイケルが僕にFaceTimeしてきてボクサーの役をやってほしいと言った時、まだ僕は脚本も読んでいなかったけれど、ぜひやりたいと思った。その後、読んだ脚本も素晴らしかったけれど、僕らはそれをもっと素晴らしいものに仕上げたと思う。

僕のマイケルへの愛と尊敬は撮影のコラボレーションの中で育まれたんだ。彼が今後も監督と俳優を続けるなら、どちらの分野でも素晴らしい成果を残すだろうと思うよ。

テッサが見た監督マイケル

画像: テッサが見た監督マイケル

マイケルとの仕事はこの8年でずっとやりやすくなったと思うわ。最初のころの映画を観ると『私たちはまるで子どもみたい』と思えるほどにお互い成長したと思う。

そして今回マイケルは監督も務めたのだけど、とても自然なリーダーだった。彼はこの3作目で何か新鮮なことをやりたかったのだと思う。それは彼が想像力を駆使して生み出したファイトシーンによく表れているわ。私はそんなマイケルをとても誇らしく思えるし、彼が今後ほかの映画で監督するとしても一緒に仕事がしたいと思う。

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『クリード 過去の逆襲』
2023年5月26日(金)公開
アメリカ/2023/1時間56分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督・主演:マイケル・B・ジョーダン
出演:テッサ・トンプソン、ジョナサン・メジャース、ウッド・ハリス

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