『トップガン マーヴェリック』では共同脚本を務め、『ミッション:インポッシブル』シリーズ三作連続で監督を務めるトム・クルーズの盟友クリストファー・マッカリーに、本作の裏側を明かしてもらいました。貴重なメイキング写真も公開!
画像: 近年のトム・クルーズ作品に欠かせない存在となっているクリストファー・マッカリー

近年のトム・クルーズ作品に欠かせない存在となっているクリストファー・マッカリー

──『ミッション:インポッシブル』最新作を二部作にしようと思ったのはなぜでしょうか?

『ミッション:インポッシブル』には自らの意思があるのです。『~デッドレコニング』に着手し始めたとき、このシリーズが翼を広げたがっているのを感じました。この2作では、イーサンのキャラクターをより深く掘り下げていきたかったですし、周りのキャラクターについてもそれは同じでした。

それを最高の形で実現するには、もっと大きなストーリーが必要だとわかっていました。ですから“もっと大きな映画を作ってそれを二つに分けよう”ということになりました。どちらの映画も独立していますが、本作を観るとそのアドベンチャーの続きが観たくなるでしょう。

画像: 各登場人物を深く掘り下げていくことでストーリーは大きく成長

各登場人物を深く掘り下げていくことでストーリーは大きく成長

──本作の断崖絶壁のバイク大ジャンプは、『ミッション:インポッシブル』史上最大で危険なスタントです。トム・クルーズにそれを指示するというのは、どのような感じなのでしょうか?

前作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)でサイモン(ペッグ)が話していたと思いますが、ヘリコプターの下の貨物に落ちるトムをレベッカ(ファーガソン)と一緒に見ていたときの話です。

二人ともニュージーランドに来たばかりで、スタントが何なのか理解しておらず、そのシーンで本当にトムが落下したと思ったのです。レベッカは呆然としていました。

現地のスタッフもスタントの意味がわからず、誰かが無線で『トムを見失ったようだ』と言ったんです。そんなとき、スタントがうまくいったとわかるんです。

映画を作っている人たちが『これは本物だ』と思えるときです。『~デッドレコニング PART ONE』のバイクジャンプはこれまで試みた中で最も危険なスタントでした。それ以上に怖いことといえば、『~PART TWO』のために計画したスタントだけです。

画像: トム・クルーズのバイクジャンプは「これまでで最も危険なスタント」と振り返る

トム・クルーズのバイクジャンプは「これまでで最も危険なスタント」と振り返る

──この作品の悪役であるガブリエルがイーサンの敵として最適な理由は何でしょうか?

ガブリエルは、イーサンが私たちの知っているイーサン・ハントになる以前、彼の遠い過去に登場したキャラクターです。そして、イーサンが直面する最大で、最も克服しがたい脅威を象徴する人物です。その危険は世界にまで広がる。

しかし、ガブリエルとイーサンの間の利害関係は、明らかに個人的なものでもある。彼らはずっと昔からお互いを知っていて、過去のある出来事を共有することで、今の二人が存在しているのです。

画像: 今回の敵役ガブリエルとイーサンの関係とは?

今回の敵役ガブリエルとイーサンの関係とは?

──トムとあなたは共に鉄道オタクだそうですね。列車のシーンはそこからきているのでしょうか?

基本的に、僕らはデヴィッド・リーン、バスター・キートン、ジョン・フランケンハイマーが大好きなんです。彼らは皆、ある段階で、ある種の壮大な列車シーンを撮影している。

私は本シリーズで学んだすべてのことを、列車のシーンに応用したかったのです。その一心でした。もちろん『ミッション:インポッシブル』では、すべてが拡大する傾向にある。他の映画では列車の大破がクライマックスのイベントとなる。でも本作では、実際の列車の大破は、クライマックスのきっかけに過ぎないのです。

画像: 製作しながら脚本が進化していく本作では出演者との綿密な打ち合わせが不可欠

製作しながら脚本が進化していく本作では出演者との綿密な打ち合わせが不可欠

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『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
2023年7月21日(金)公開
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、ヘンリー・ツェーニー
配給:東和ピクチャーズ

©2023 PARAMOUNT PICTURES.

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