『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』がいよいよ2023年9月22日(金)公開! 鑑賞前に登場人物や本作の注目ポイントをチェック! ジェフ・ロウ監督と声優として参加したジャッキー・チェンのインタビューも。(文、インタビュー・タナカシノブ/デジタル編集・スクリーン編集部)

ジャッキー・チェン(スプリンター役)インタビュー

”アニメ作品は永遠だから、アニメ映画を作るのは好きです“

Photo by Daniele Venturelli/Getty Images for The Red Sea International Film Festival

ジャッキー・チェン

1954年4月7日、香港生れ。危険でアクロバティックなスタントとユーモアあふれる動きで、世界で最も影響力と認知度の高い映画人の一人となり、西洋・東洋ともにおいて絶大な人気を誇る。

2016年にアカデミー名誉賞受賞。声優としても「カンフー・パンダ」シリーズ(2008~2016)や『レゴニンジャゴー ザ・ムービー』(2017)などに出演している。

―キャスティングの話を聞いた時、いかがでしたか。

セス・ローゲンから連絡をもらった時は少し驚きました。セス・ローゲンの大ファンでしたから。セスが本作のストーリーやキャラクターについて話してくれて、僕にぴったりの役だと思いました。

―アニメとアクション映画の違いはどんなところに感じますか。

アクション映画は、現場で監督と一緒に考えられます。どうやってシーンを作るか、どのようにカメラを動かすか、アクション・シーンをどう変えるか、話し合いをしながらですね。でもアニメ作品では、(アクション映画とは)違うことをたくさん考える必要があります。

でも、アニメ作品は永遠ですから、アニメ映画を作るのは好きです。現実ではできないようなこともできますしね。

―他の出演作と比べて、本作の気に入っているところはどこでしょうか。

僕のアクション映画と同様に、気に入っている点はたくさんあります。アクションは豊富だけど、暴力はなくて、コメディなんです。誰でもこの映画を楽しめるので、家族みんなで観に行ってもいいと思いますよ。

すごい冒険もあって、特に僕のキャラクターがすごいです(笑)。スプリンターはお気に入りのキャラです。小さい時のタートルズも好きです。全員、性格が違うんです。

次回はスクリーン越しに吹替をするのではなく、アメリカに行って、セスやジェフ、エンジニアアーティストの方などと一緒にやりたいですね。そこで、新しいアクションやコメディを生み出せるんじゃないかな。

みなさんが、本作を気に入ってくれますように。特にスプリンターを気に入ってくれると嬉しいな!

ジェフ・ロウ(監督/脚本)インタビュー

“タートルズたちを人間の10代のように感じさせることが大きな命題でした”

画像: ジェフ・ロウ(監督/脚本)インタビュー

ジェフ・ロウ

1986年7月9日、イリノイ州ホームタウン生れ。「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」(2012~2016*参加は2014~2016)や「魔法が解けて」(2018~*参加は2018~2019)の脚本を担当。

共同脚本・共同監督を務めた長編デビュー作『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)はアカデミー賞アニメ映画賞にノミネートされ、アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞で8冠を達成した。

─大好きな『ミュータント・タートルズ』の監督を務めることでこだわった演出や、自分らしさを取り入れたポイントはありますか?

「しっかり心を動かすようなドラマを作ること。今までの『ミュータント・タートルズ』にはあまりなかったので、新しいチャレンジだと思ったし、すごく楽しかったです。

奇妙な声を出すキャラクターが登場するのだけど、あれは僕の声。カメオ出演になるのかな。ある意味自分らしさかも(笑)」

─映像面での見せ方で工夫したことは?

「タートルズたちを人間の10代のように感じさせることが大きな命題でした。人間のアーティストが手で作ったような感じを見せたくて。フルCGではあるけれど、全部がクリーンで正確でシンメトリーではない。そこをいかに崩していくかを考えました。

デフォルメにしたり、ちょっとクシャッとしていたり、角度がついていたり。それこそ人間がそこに触れたと感じさせるようなタッチや、物理的に止まっているものをビューンと伸ばしたりみたいなスタイルも取り入れました。

なかなかの挑戦だったけれど、すごくいいものができたし、報われた気持ちです」

─色彩や照明も印象的でした。

「アメリカのアニメーションで普段使われているやり方とは変えてみました。これまでは割と明るかったり、色彩が多い印象があったと思うけれど、今回は実写に近い、もうちょっとザラザラしたような感じにして。

黒みを撮るときも、ただ暗くするのではなく紫色をバウンスさせて映し込みました。言ってしまえば実写映画的な色彩設計を使っています」

─セス・ローゲンとのお仕事はいかがでしたか?

「セスとの仕事は本当に最高でした! ユーモアがあるし頭もめちゃめちゃキレるし、本当に映画が大好きな人。いいものを作りたいという思い入れが強くて、趣味も似ているし年齢も近いから、同じようなものを見て育った兄弟のような感覚でした」

─ボイスキャストはジャッキー・チェンやポール・ラッドなど超豪華な布陣です。

「ジャッキーは北京で収録したので、オンラインでその様子を見ていました。あまりにもパーフェクトで『すごいものが撮れた!』とみんなで盛り上がって。時差で朝6時のスタートだったけれど、眠気は吹っ飛びました(笑)。愛すべきキャラクターのために尽力する姿にリスペクトです。

ポールについてはクレジットを見れば彼の遊び心が分かると思うんだけど…。普通は初めての映画出演で新人さんが使う“introducing 俳優名”の表記を絶対に使うように契約に入れてきて(笑)。お前、もう有名だろ!って思ったけれど、約束は守りました」

─日本のアニメが大好きとのこと。影響を受けた作品はありますか?

「10代の頃からアニメが大好き。『新機動戦記ガンダムW』や『ドラゴンボールZ』から入って、その後順調に『カウボーイビバップ』『新世紀エヴァンゲリオン』などを観て。子どもにも響くけれど、大人でもワクワクできてクール。それが日本のアニメの印象です」

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『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』
公開中/2023/アメリカ/1時間40分/配給:東和ピクチャーズ
監督:ジェフ・ロウ 
声:シャモン・ブラウン・Jr.、ニコラス・カントゥ、ブレイディ・ヌーン、マイカ・アビー、アイオウ・エディバリー、アイス・キューブ、ジョン・シナ、ポール・ラッド、ジャッキー・チェン

© 2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMA RK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.

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