キャストが語る撮影の思い出
レベッカ・ホール (アイリーン・アンドリュース役)
今回はオーストラリアの実際の場所で撮影したシーンが多かったのだけど、モートン島に生息した野生動物には本当に驚かされたわ。地球上で最も古い熱帯雨林の一つ、デインツリー熱帯雨林に行った時に見た植物にも驚いた。
実は私は相当な植物オタクなんだけど、恐竜よりも前から存在した先史的時代のヤシの木の葉を実際に見ることができて壮観だった。道路にはヒクイドリなどもいて、まるで恐竜を見ているようだった。
俳優としての挑戦は台詞で本作の世界観を説明することが多かったこととか、地下空洞航空探査機(ヒーヴ)に乗っている時の体力的なチャレンジなどかしら。監督のアダムとの仕事も大好きだった。彼は明確な方向性を持っていて、楽しい時間を過ごすことができる。彼の中には10歳の男の子がいて、その子が笑っているのが聴こえたらうまく撮影できたとわかるのよ。
ダン・スティーヴンス (トラッパー役)
アダム(ウィンガード監督)の映画に出るときは、いつも今まで見たことがないものを見られる。彼とは9年くらい前に『ザ・ゲスト』という作品で一緒に仕事をして以来の友人なんだ。今回は彼のサイケデリックな一面を見ることができる。
オーストラリアの熱帯雨林での撮影は奇妙で素晴らしい植物や、ヒクイドリという恐竜みたいな鳥もいた。岸辺にワニがたむろしていたりね。ゴールドコーストの周辺では近場にジャングルのような場所があり、その一部をスタジオに持ち込んで、実際の熱帯雨林とセットの間をシームレスに移行することができたんだ。
難しかった演技はそれほどなかったけれど、スタントではスタジオのてっぺんにある20メートルもの巨大な機械からコングの口の中に落とされるシーンがあって、大変だったけど面白かったよ。僕はああいう撮影は実は大好きなんだ(笑)。
ブライアン・タイリー・ヘンリー (バーニー・ヘイズ役)
ロケでデインツリーに行くというメールが来て、『ヒクイドリに注意』って書いてあったんだけど、どういう意味?って悩んでいたら、基本的には背中に注意しろということだった。ヒクイドリは狂暴な恐竜のヴェロキラプトルを祖先に持っているんだ。
それ以外は本当にオーストラリアで見た風景はこれまで見たもので最も美しいものだった。美しさと危険との二面性があるから要注意なんだけどね(笑)。
アダム(監督)とまた一緒に仕事ができたのもうれしかったね。彼の思考力は生き生きしていて、いたずらっ子みたいで、おかげで僕らは撮影しながら遊ぶことができるんだ。それはきっと観客も映画を見れば納得できると思うよ。ネタバレは厳禁だけど、ファンには興奮出来るシーンがたくさん待っている。おそらくアドレナリンを大放出できると思うから、ぜひ劇場で楽しんでほしいな。
カイリー・ホットル (ジア役)
モンスター・ヴァースの世界にまた戻ってくることができて本当にうれしかった。ファンの皆さんにはもっと多くのアクションとかアドベンチャーを見てもらえると思うとワクワクしてしまうわ。デインツリー熱帯雨林のロケではワニやヘビなどいろんな動物がいたけど、とても美しかった。
私が演じている少女ジアは前作『ゴジラvsコング』では孤児だったのだけど、今度は“戦士”になっているの。人間的にもぐんと成長してコングに対して友情を教えたり、お互いに支えあうことで信頼関係を築いているわ。
そしてアダム(監督)は本当にとてもいい人だった! 迷うことがあっても彼が反応してくれるおかげで、いろんなシーンの撮影を乗り切ることができたと思う。とても楽しい現場だったわ。
『ゴジラxコング 新たなる帝国』
2024年4月26日(金)公開予定
アメリカ/2024/1時間55分/配給:東宝
監督:アダム・ウィンガード
出演:レベッカ・ホール、ダン・スティーヴンス、ブライアン・タイリー・ヘンリー、カイリー・ホットル、ファラ・チェン、アレックス・ファーン
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