何度でも聴きたくなるミュージカルナンバーが大きな魅力の1つでもある『ウィキッド ふたりの魔女』。全ての曲がミュージカル版に忠実に描かれた今作の登場人物の表と裏を巧みに表現した名曲たちを劇中での描かれ方と共に解説します!(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

No One Mourns the Wicked 「ノー・ワン・モーンズ・ザ・ウィキッド」

画像: No One Mourns the Wicked 「ノー・ワン・モーンズ・ザ・ウィキッド」

オープニングを彩るドラマチックなナンバー。悪い魔女が死んだというニュースに沸くオズの民衆が、それを知らせにきたグリンダとともに歌う。この後、グリンダは少女に悪い魔女=エルファバとの思い出話をせがまれ、それを語りだすことで物語がスタートする。

Dear Old Shiz(feat. Ariana Grande)「ディア・オールド・シズ」

シズ大学に入学したグリンダや、妹に同行してやってきたエルファバらを、学生たちのコーラスが迎える。サントラではエディットされているが、劇中では賑やかな群舞の見せ場に。

The Wizard And I 「ザ・ウィザード・アンド・アイ」

シズ大学で魔法学の権威マダム・モリブルの個人授業を受けることになったエルファバ。憧れのオズの魔法使いに面会できる可能性が高まり、その喜びを彼女が歌い上げる。アップテンポと化す後半はロック調で、エルファバの高揚した気持ちが伝わってくる。

What Is This Feeling? 「ワット・イズ・ディス・フィーリング?」

画像: What Is This Feeling? 「ワット・イズ・ディス・フィーリング?」

寮のルームメイトとなったグリンダとエルファバの、いがみ合いのデュエット。部屋のテリトリー争いから講義時の張り合いへといさかいが展開するなか、どれほど相手が嫌いかを、おたがいに歌い合う。途中でグリンダの級友たちが加勢してコーラスを入れ、陽気な口論は最高潮へ。

Something Bad 「サムシング・バッド」

画像: Something Bad 「サムシング・バッド」

言葉を話す動物たちへの迫害が広がり、ヤギのディラモンド教授は動物仲間と不安な胸の内を歌で話し合っていた。その現場を偶然、覗き見してしまったエルファバ。不条理に胸を痛める彼女が歌に加わり、教授はなだめるも、不穏な響きが残る。

Dancing Through Life 「ダンシング・スルー・ライフ」

画像: Dancing Through Life 「ダンシング・スルー・ライフ」

シズ大学に編入してきた王子フィエロが歌い出す楽天ソング。図書館で勉強している真面目な生徒たちに“楽しんでこそ人生”と呼びかけて、彼は享楽を啓蒙してしまう。フィエロにひと目惚れしたグリンダも歌い、生徒たちのコーラスも加わって盛り上がる。この場面は時計のように回る円形の書棚をはじめ、ビジュアル的にも楽しい要素が盛りだくさん。

『ウィキッド ふたりの魔女』
2025年3月7日(金)公開
アメリカ/2024/2時間41分/配給:東宝東和
監督:ジョン・M・チュウ
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジ、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム

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