ゴールデングローブ賞も決まり、いよいよアカデミー賞の本番が近付いてきました。さて今年の有力作品、俳優は?気になるハリウッド最新情報をお伝えしましょう。

主演男優・女優賞部門

レディー・ガガがいきなり二つのオスカーを手にする?

いま最も波に乗る俳優たちが競う演技部門はどうだろうか。

まず主演男優賞部門では、作品賞有力作から「アリー/スター誕生」のブラッドリー・クーパーは監督賞とW候補の可能性が。「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックと「ファースト・マン」のライアン・ゴズリングは実在人物になりきり、自らの体重を増量したヴィゴ・モーテンセン(『グリーンブック』)とクリスチャン・ベール(『バイス』)もいかにもオスカー好みの熱演。また天才画家ゴッホを演じる『永遠の門 ゴッホの見た未来』のウィレム・デフォー、悩める牧師を演じて各州批評家賞を総なめにしている『First Reformed』のイーサン・ホークも注目。

ただオスカー演技賞を占う上で最も重要とされる俳優組合賞の同部門では、クーパー、ベール、モーテンセン、マレックが最終候補に選ばれており、残る一人は『ブラック・クランズマン』のジョン・デヴィッド・ワシントンだった。

画像1: レディー・ガガがいきなり二つのオスカーを手にする?

「ボヘミアン・ラプソディ」(公開中)
この部門が有力:
作品賞
主演男優賞/ラミ・マレック

画像2: レディー・ガガがいきなり二つのオスカーを手にする?

「バイス」(2019年4月5日公開)
この部門が有力:
作品賞
監督賞/アダム・マッケイ
主演男優賞/クリスチャン・ベール
助演男優賞/サム・ロックウェル
助演女優賞/エーミー・アダムズ

主演女優賞部門では、「アリー/スター誕生」のレディー・ガガ(主題歌賞とW受賞か)、「女王陛下のお気に入り」の女王ことオリビア・コールマンが二強となっている様子。この二人に加えて俳優組合賞では「天才作家の妻 40年目の真実」のグレン・クローズ、「メリー・ポピンズ リターンズ」のエミリー・ブラント、そして犯罪に走る冴えない女性作家を演じた『Can You Ever Forgive Me?』のメリッサ・マッカーシーの三人が最終候補に。この五人の他に、『妻たちの落とし前』のヴィオラ・デイヴィス、「へレディタリー/継承」のトニ・コレット、ゴールデングローブ賞でも候補に挙がった『エイス・グレード』の新星、エルシー・フィッシャーらが批評家賞に名を挙げられているのも見逃せない。

画像3: レディー・ガガがいきなり二つのオスカーを手にする?

「女王陛下のお気に入り」(2019年2月15日公開)
この部門が有力:
作品賞
監督賞/ヨルゴス・ランティモス
主演女優賞/オリビア・コールマン
助演女優賞/エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ

画像4: レディー・ガガがいきなり二つのオスカーを手にする?

「メリー・ポピンズ リターンズ」(2019年2月1日公開)
この部門が有力:
主演女優賞/エミリー・ブラント

助演男優・女優賞部門

助演男優賞部門では、『グリーンブック』のマハーシャラ・アリ、「アリー/スター誕生」のサム・エリオット、『Can You Ever Forgive Me?』のリチャード・E・グラントあたりが最有力とされているが、俳優組合賞ではこの三人に加え、『ビューティフル・ボーイ』でドラッグ依存症に苦しむ青年を演じたティモシー・シャラメ、『ブラック・クランズマン』で刑事役のアダム・ドライバーが枠内に。他に『バイス』のサム・ロックウェル(ジョージ・ブッシュ役)、「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダンらが入る可能性も。

画像: 父は名優デンゼル・ワシントン

父は名優デンゼル・ワシントン

「ブラック・クランズマン」(2019年3月22日公開)
この部門が有力:
作品賞
監督賞/スパイク・リー
主演男優賞/ジョン・デヴィッド・ワシントン
助演男優賞/アダム・ドライバー

画像: ティモシー・シャラメ2年連続ノミネート!?

ティモシー・シャラメ2年連続ノミネート!?

「ビューティフル・ボーイ」(2019年4月公開)
この部門が有力:
助演男優賞/ティモシー・シャラメ

そして助演女優賞部門で最有力と目されているのは『ビール・ストリートの恋人たち』のレジーナ・キング。ヒロインの母を名演し、ゴールデングローブ賞も受賞している。ところが俳優組合賞ノミネートでは本命レジーナが落選。「女王陛下のお気に入り」で女王を奪い合うエマ・ストーンレイチェル・ワイズ、「クワイエット・プレイス」のエミリー・ブラント(主演でなく?)、『バイス』のエーミー・アダムズ、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のマーゴット・ロビーの五名が並んだ。この他にゴールデングローブ賞候補になった「ファースト・マン」のクレア・フォイも有力となっていて混迷しているが、本番でひと波乱ありそうな部門だ。

画像: 「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督作

「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督作

「ビール・ストリートの恋人たち」(2019年2月22日公開)
この部門が有力:
作品賞
監督賞/バリー・ジェンキンス
助演女優賞/レジーナ・キング

ここまで2018年末時点での状況を基に予想してきたが、本当のオスカーをめぐる闘いは2019年1月22日のノミネーション発表の後から始まる。もしかしたら意外な結果になっているかも?まずはその発表を待ちたい。

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