いよいよ今年もやってくる映画界最大の祭典“アカデミー賞”のシーズン。すでに全部門ノミネーションも発表され、2022年3月27日(現地時間)の授賞式を待つのみですが、新時代のオスカーを目指し改革が進むこのセレモニーを何倍も楽しむために、いろいろ知っておきたい事前情報がたくさん! まずは主要各部門の受賞予想の動向についてお届けしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:Netflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』独占配信中

【映画ファン必見】本年度のアカデミー賞より新たに変わったこと

今回のアカデミー賞ではその長い歴史で初となる改革が行われるが、その一つが『ファン投票部門』(#OscarsFanFavorite)の新設。映画芸術科学アカデミーが一般のファンから昨年公開のお気に入り作品とシーンを募集することが発表された。

ツイッターのアカウントを持っていれば投票資格ありということだが、専用のサイトも併設。残念ながらすでに投票は締め切られているが、従来の会員が選ぶものと一般ファンが好む作品の乖離を埋めようというもの。正式な部門ではないので、人気ナンバーワン作品にオスカー像は与えられないが、投票者から抽選で数名に素敵な特典があるというので、若者のオスカー離れに歯止めをかけるかも。

ちなみに最終候補作は『DUNE/デューン 砂の惑星』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『シンデレラ』(配信)『アーミー・オブ・ザ・デッド』(配信)『MINAMATA-ミナマタ-』『マリグナント』『SING/シング:ネクスト・ステージ』『イカゲーム』(配信)『tick,tick…BOOM! チック、チック…ブーン!』などが挙がっている。

もう一つ、今回の授賞式生中継から、8つの部門が先に受賞結果を発表し、録画編集したものを放送することになった。その部門は「編集賞」「音響賞」「オリジナル作曲賞」「美術賞」「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」「実写短編映画賞」「短編ドキュメンタリー賞」「短編アニメーション賞」。これらは本式が始まる1時間前に発表されるが、式の途中で放送されるまで結果は明かされないという。これによって式の時間を短縮し、さらなるショーアップを行うことで視聴率アップにつなげたい模様。

また2018年以来、4年ぶりにセレモニーをまとめるホスト(司会者)が決定。3人の女性がこの役を担うことになった。その3人はエイミー・シューマー、レジーナ・ホール、ワンダ・サイクスの女性コメディアンたち。女性3人の司会は史上初になる。

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