【追悼】ジェーン・バーキン逝く。次女のシャルロットが撮った母としてのバーキン。
映画『ジェーンとシャルロット』に遺された言葉が宝石のように煌めく。【髙野てるみの「シネマという生き方」VOL36】
イギリス人ながら、フランスで長く活躍し、国内のみならず世界的な人気を得てきた、女優で歌手、映画監督でもあるジェーン・バーキンが2023年7月16日に亡くなった。76歳だった。日本にもファンが多く、惜しまれる。折しも、彼女の母としての生き方を赤裸々に捉えた、彼女の実の娘である女優で歌手のシャルロット・ゲンズブールの初監督作品、『ジェーンとシャルロット』(2022)が8月4日から公開される。必見である。この連載にシャルロット・ゲンズブールのインタビューを載せる予定もあったのだが、バーキンの逝去で叶わなくなった。今回は異例の人物なしで、筆者の過去の複数のインタビューも交えながら、本作をご紹介し...